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【こんな映画でした】789.[プレタポルテ]

2023年12月21日(木曜) [プレタポルテ](1994年 PRET A PORTER READY TO WEAR アメリカ 133分)

 ロバート・アルトマン監督作品。何だこれは、といった感じの映画。展開・切り替えが早くて、これは何を言ってるんだろうと考えているうちに次のシーンへと移り変わる。それはそれで面白い。また様々なエピソードが挿入されているが、それもあっという間に次の話題に移動していく。

 そんな中でマルチェロ・マストロヤンニは狂言回しなのだが、おしまいになるまで一体何者なのかさっぱり分からなかった。で、最後に私を感激させる・喜ばせるシーンがあった。これをやりたくてソフィア・ローレンと一緒に出演させていたのだろう、おそらく。

 その映画とは、ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品[昨日・今日・明日](1963)である。再会してあれから42年。私(イザベラ役のソフィア・ローレン)は16歳だった(後では15歳になり、14歳と言っている)。結婚したその日にあなたはモスクワへ行ってしまった。対して、共産党員だったから仕方がなかったのだと弁明。

 今はイザベラは再婚していて、その彼女に会うためにモスクワからやって来たという設定であった。そしてついに出会い、ホテルへ。そこで例のベッドシーンが、あの映画そのままに、もちろん音楽も同じで展開されることになる。

 このシーンを観たときは本当にうれしかった・懐かしかった。30年ぶりにあの「明日」の部分の再現をしてくれているのだ。これだけでもこの映画を選んだ意味があった。というか、これまでこのことを知らなかったのが、残念と言えば残念であった。やはり幅広く情報を収集しておかないとダメだと言うことだ。

 あとアネーク・エーメが女優の二番手でテロップにその名前があった。やはり堂々としている。美人というのとは違うかもしれないが、格好いい。ジュリア・ロバーツはまだ若くて、ティム・ロビンスといちゃつく演技を。

 キム・ベイシンガーはレポーター。上手いものだ。撮影当時40歳。リンダ・ハントはエル誌の編集長役。ローレン・バコールが70歳で出ていたのだが、分からなかった。

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