【こんな映画でした】389.[うず潮]
2021年 4月22日 (木曜) [うず潮](1975年 LE SAUVAGE CALL HIM SAVAGE フランス 107分)
ジャン=ポール・ラプノー監督作品。初めて。もっとも[地下鉄のザジ](1960)で脚本を担当していたとのこと。さて中味はともかく、といっては失礼だが、何と言ってもネリー役のカトリーヌ・ドヌーヴ(撮影当時31歳)が魅力的だ。[シェルブールの雨傘]ではまだまだ子供っぽかったが、ここではもう十分大人の女性の魅力たっぷり。そしてマーティン役のイヴ・モンタンが渋い。撮影当時53歳。
内容にはドタバタシーンやカーチェイスもあり、また無人島(?)で一人暮らすマーティンの暮らしぶりは理想郷と言えるかもしれない。そこにネリーが侵入してくることにより、彼の生活はぶち壊され、文明社会(?)へ連れ戻されることになる。
もっともその後のマーティンは、元の生活に戻ることを拒否し、その結果契約違反で刑務所で何年か過ごすことになる。そしてネリーを探して歩き、ついに出会ってハッピーエンド。軽いお話の中に、人の生き方というものについてちょっとだけサッと触れている。重くなくて良い。
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