【こんな映画でした】953.[ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日]
2021年 5月12日 (水曜) [ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日](2012年 LIFE OF PI アメリカ 127分)
これまでに[ハルク]や[いつか晴れた日に]を観ているアン・リー監督作品だが、それらとは毛色の違う作品だ。パイの母親役のタブーという名の女優が、いかにもインドの美人といった感じだった。
原作の小説は世界的なベストセラーだったというが、知らなかった。突拍子もない設定であり、それが事実でないとしても、それはそれでいいのだろう。特段にこの映画から何かの教訓やらを引き出す必要はない。
それでもあえて言うなら、ラスト。メキシコに漂着したあと、パイが砂浜で蹲ったまま気を失うのだが、その際トラを見るのだが、トラの方はパイを見向きもせずに立ち去っていくのだ。それをパイは嘆くのだが。それは動物だからでもあるかもしれないが、人間関係でもそうだ。
その時、ともに生きていた・活動していたとしても、その時期・季節が終われば、それですべて終了なのだ。いつまでも引きずるほうがおかしい、と。そんな人生観でもあるか。