【こんな映画でした】42.[ラム・ダイアリー]
2022年 3月10日 (木曜) [ラム・ダイアリー](2011年 THE RUM DIARY アメリカ 120分)
ブルース・ロビンソン監督作品。ジョニー・デップ(ポール・ケンプ役)主演。実在のジャーナリストを描く。場所はプエルトリコ。1960年のこと。相手役女優はアンバー・ハード(撮影当時24歳)、[スタンドアップ](2005)・[ゾンビランド](2009)で観ているようだ。
モデルとなったジャーナリストは、ハンター・S・トンプソンと言い、ジョニー・デップとは親友だったそうだ。彼が2005年に自殺後、その自伝的小説をもとに映画化したものとのこと。
プエルトリコは最近も独立するかどうかの住民投票が行われたというニュースが報じられていた。結果は、独立反対ということに。描かれている1960年という時代は、もう半世紀以上前ということもあるのだろうが、アメリカ人たちの先住民に対する態度は感心したものではない。
ポールの同僚のカメラマンのボブは、露骨に差別的な行動をお店でとり、しっかり仕返しをされている。彼の日頃の鬱屈がそのような行動を取らせたのだろうが、やはり基本に差別意識があるようだ。その点、ポールはそのような気振は見せない。
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若くて信念を持つジャーナリストは、世の不正を見過ごせないものだろう。しかし、21世紀の今日、果たしてそんなジャーナリストは存在するだろうかと思う。地球温暖化といい、コロナ騒動といい、ロシアのウクライナ侵攻といい、金にまみれたマスコミは真のジャーナリズムとは言えず、そこで働く人たちも真のジャーナリストとは言えないだろう。
やはり映画は、現代社会を照射するものだ。