【こんな映画でした】840.[少年の町]
2023年 8月18日(金曜) [少年の町](1938年 BOYS TOWN アメリカ 93分)
ノーマン・タウログ監督作品。フラナガン神父をスペンサー・トレイシー、撮影当時38歳。やや老けて見えた。ホワィティをミッキー・ルーニー。撮影当時17歳で初めて観ることとなった。
第二次世界大戦直前の映画であるが、これは伝記であるということなので実話なのだろう。アメリカ合衆国でこのような民主主義的、あるいは社会主義的なシステムが作り得たのだろうか。大いに疑問とするところだ。もちろん、このシステムに反対する人たちが映画にも登場しているのだが。
こういう組織は、創始者やそれを受け継ぐ指導者がいなくなると瓦解するのが常だ。フラナガン神父亡き後はどうなったのかと心配してしまう。映画では何も触れてない。と書いてきて、調べてみたらそうではなかった。つまりこの後も正式に認知され、今に至る歴史が連綿と続いているとのことなのだ。
さらにフラナガン神父は戦後まもなく日本にもやってきて、神戸市垂水区に現存する「神戸少年の町」の設立にも関与しているようだ。
このような組織が、あのアメリカ合衆国に今も存在するなど信じがたい気もする。どうしてこれまで私に、このような情報が入ってこなかったのだろうと思った。
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解説には「様々な問題を抱える少年たちの更生に尽力したフラナガン神父の伝記ドラマ。前年の『我は海の子』に続き、スペンサー・トレイシーは二度目のオスカーを受賞!! 『感激の町』は本作の続編。」
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