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【こんな映画でした】165.[この森で、天使はバスを降りた]

2021年 6月13日 (日曜) [この森で、天使はバスを降りた](1996年 THE SPITFIRE GRILL アメリカ 116分)

 犠牲者が出ないことには、人々は気がつかないということ。ハッピーエンドにならないアメリカ映画であった。アイテムとしては継父による娘へのDV・過失致死・前科者・田舎的なるもの・ベトナム戦争・お金・老齢、など。

 リー・デヴィッド・ズロトフ監督作品。初めて。主演女優はアリソン・エリオット、撮影当時25歳。初めて。美人というより個性派俳優というべきか。好演。ただザッとリストを見る限り、他に主演作品はないようだ。

 脇役の女優ではマーシャ・ゲイ・ハーデンが良い。撮影当時36歳。[ミスティック・リバー](2003)で観ている。もう一人はエレン・バースティン、撮影当時63歳。このグリルの女主人役。[ハリーとトント](1974)で観ている。

 この邦題は突拍子もないもの(原題はその地元の食堂の名前。戦闘機の名前に由来する)で、あまりのことに逆に納得させられてしまうか。ともかく長い。バスを降りた「天使」というのは二人いるが、一人は天国に召されてしまうことになる。ラストシーンでもう一人の天使(?)が現れて映画は終わる。ハッピーエンドというには、少し後味が悪い。たとえそれが現実とはいえ。

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