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【こんな映画でした】86.[とうもろこしの島]

2021年 2月26日 (金曜) [とうもろこしの島](2014年 SIMINDIS KUNDZULI CORN ISLAND ジョージア/ドイツ/フランス/チェコ/カザフスタン/ハンガリー 100分)

 ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督作品。1963年生まれ。初めて。グルジア(ジョージア)国籍。配役には名前はなく、ただ「老人」とされる男性をイリアス・サルマン(撮影当時60歳、トルコ人)、その孫娘は「少女」とだけされ、マリアム・ブトゥリシュヴィリ(1998年生まれ、撮影当時14歳くらいか)が。そばかすだらけの少女だった。ふたりでこの中洲にやって来て、トウモロコシを作るわけだ。生活のために。

 この孫娘の両親は亡くなっているとのことだが、その死因には触れてない。おそらくこの紛争(アブハジア戦争)が原因ではないか。この中洲にも戦争の影が及んでくる。使われている言語はアブハズ語・ジョージア語・ロシア語とのこと。

 オープニングシーンのクレジットとともに、テロップでの説明がまずある。「コーカサス山脈から黒海へ注ぐエングリ川は、毎年、春の奔流で土砂を運び、中州を作る。そして農家は水浸しの土地を捨て、土壌が肥沃な新しい中州へ移る。そこで春から秋にかけて、とうもろこしを栽培し、長く厳しい冬を越す食糧にする。But only if nature is willing...」。ラストの英文の部分は字幕にはなかった。なお最後、中洲はすべて水没する。

 観ていて新藤兼人監督作品[裸の島]を思いだした。こちらは夫婦だが。

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