【こんな映画でした】283.[食べて、祈って、恋をして]
2021年11月26日 (金曜) [食べて、祈って、恋をして](2010年 EAT PRAY LOVE アメリカ 140分)
ライアン・マーフィー監督作品。初めて。ジュリア・ロバーツ(リズ役)主演、撮影当時42歳。長尺。しかしニューヨークからイタリアへ行き、さらにインド・バリまで回るのだから致し方ないか。盛り沢山である。
現代人の悩みの一つである「如何に生きるべきか」「生きる意味は何か」といったことを各地を旅しながら模索するものだ。その際に西欧人たちはアジア的な、しかしそれは高等・高邁な思想ではなく、むしろ土俗的な民族宗教的なものであり、そういったものに憧れを持つようだ。主人公のリズもグルの教えの通り瞑想に励むことになる。
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私などからすれば、相当にいかさまっぽく思えるのだが、瞑想している人たちはきわめて真面目であると描いている。朝の四時半に起きて、その道場(?)に集まってくるのだ。
「神はあなたの中に存在する」とも言っている。その通りだと思うが、たいていの人間はそうは思わず、神に縋り、神からのアドバイスの声を求めるのだ。結局は自分で考え、自分の声を聞くことになるのだが。すなわち「神は私の中に存在する」のだから。
作中、気になったセリフに「人は変化に備えるべきだ」、と。何事も想定内にするということか。いざという時に慌てふためかないように。
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