【こんな映画でした】490.[リトル・ダンサー]
2010年11月20日 (土曜) [リトル・ダンサー](BILLY ELLIOT 111分 イギリス 2000年)
スティーヴン・ダルドリー監督作品。炭鉱町が舞台。1980年代のイギリスはサッチャー首相の時代。古き良きイギリスが失われていく政治情勢のもとでの話。労働者階級の男の子がその才能を見いだされ、苦労しながらもロンドンのロイヤルバレエ学校へ。そして十余年後、晴れの舞台に登場するところで終わっている。
ネットのコメントを見ると好意的・感動的に観ている人が多いようだ。私などはどうしてもイギリスの階級社会のくささ・息苦しさが感じられて嫌だ。日本と違い階級が違えば、そんなことは夢にも思わない、といったことになるわけだ。その点、日本は経済的な問題さえ解決できれば(これはこれで問題だが)、階級差による差別やプレッシャーはまずない。
単に成功物語として観るだけでは、この映画のことを語ったことにはならないと思う。