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【こんな映画でした】759.[身代金]

2020年11月 7日 (土曜) [身代金](1996年 RANSOM アメリカ 122分)

 「RANSOM」とは「身代金、賠償金、解放、受け渡し」といった意味とか。「ransom money」がまさに「身代金」。凝った作りの映画で、お終いまで目が離せなかった。上手いものだ。内容的としては、子どもの誘拐事件なのだが。ともかく、そんな手があったのかと驚かされた。もちろん成功するとは限らないが。

 中で真犯人というか、そのボスのセリフは黒澤明の[天国と地獄]を思い出させるものだった。つまり金持ちと貧乏人の差。ボスが最後に金持ちのマンションに行って、つくづくとその部屋を見ながら言うのだった。

 監督のロン・ハワードもおそらくそれを観ていると思う。仮にそうでなくても発想できるものだが。主演のトム役はメル・ギブソン、これまであまり見てきていない([ブレイブハート]1995ぐらい)。濃いキャラクターだ。撮影当時40歳。妻のケイト役はレネ・ルッソで撮影当時42歳。ダスティン・ホフマンの[アウトブレイク](1995)で観ているようだ。

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