【こんな映画でした】718.[カラスの飼育]
2020年11月28日 (土曜) [カラスの飼育](1975年 CRIA CUERVOS スペイン 107分)
何とも言えないこの子役、アナ・トレント。不思議な魅力があり、まさに見入ってしまい、魅入られてしまう。内容はなかなか複雑に作られている。フラッシュバックが中心だが、カットバックも。
伏線のやり方も巧妙で、例えば三人姉妹のかくれんぼから、父親の不倫シーンにつなげたり、と。またミスリードされたのだが、アナが毒をミルクに入れたと誤解・誤認させるところも。その毒薬と教えられた缶には「重曹」とあり、ラストで叔母に飲ませたのに生きている(?!)ということで分からせてはいるのだが。
原題の単語は「育てる」と「カラス」となり、よって「カラスの飼育」と訳されるのだが、単純にそういう意味ではないようだ。解説には、「飼い犬に手を噛まれる」ということ、と。カラスとはアナのことを指していたのか?
カルロス・サウラ監督作品。初めて。なかなか見応えがある。今回は普通のDVDだったが、ブルーレイディスクで観てみたいと思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?