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【こんな映画でした】954.[コクーン]

2021年10月 5日 (火曜) [コクーン](1985年 COCOON アメリカ 118分)

 ロン・ハワード監督作品。やや冗漫か。この異星人が登場するまでに40分を要している。ここまではもう少し簡潔に編集しても良かったのではないかと思った。特にご老人たちがプールで何度も何度も飛び込むシーンとか、ダンスシーンとかは。「ロトントマト」でも評論家(79%)より、オーディエンスの評がやや厳しいのはそういったところかもしれない(60%)。

 若い女優(?)はターニー・ウェルチくらいで、あとご老人ではジェシカ・タンディの顔があった。子役は男の子が一人重要な役割を果たすことに。ラストシーンは消えた(?)老人たちの追悼式で、まさに彼の笑顔のアップで映画は終わる。

 この時代CGとかはまだまだの頃だと思うので、そのあたりは工夫がなされているようだ。しかしどうしても35年後の今から見てしまうと陳腐ではある。ストーリー的にも私にはあまりスッキリしたものではなかった。

 たしかに異星人の生命力の込められたプールに入れば不老になる、元気になるという設定。それと異星人の目的は、一万年前にとり残してきた海底に沈んだアトランティス大陸とともにいる20人の仲間を助け出すため、と。

 分からないではないが、いま一つスッキリしない演出・編集であるように思えた。とまれ、舞台は海辺の老人ホームで、その隣接する別荘に室内プールがあったという設定。もっと余分なシーンを大胆にカットすべきだろう。監督がまだ若い頃のものなので、後年の作品に比べていま一つなのだろう。なお原題は「繭」の意とのこと。

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