【こんな映画でした】204.[スミス都へ行く]
2020年 3月27日 (金曜) [スミス都へ行く](1939年 MR. SMITH GOES TO WASHINGTON アメリカ 129分)
フランク・キャプラ監督作品。これは、[スミス、首都ワシントンへ行く]ということであった。「都」というのは、単に「大都会」のことなのかと思っていた。今どき、日本でなら昔の「京の都」のような言い方をするとは、観るまでまったく想像できなかった。要するに田舎で上院議員に選出され、勇躍首都ワシントンへ乗り込む(?)ということ。
そしてここで政治の理想と現実を体験することになる。理想とはリンカーンなど歴代の大統領に象徴され、現実とは地元の有力者の人形として議員にさせてもらったということ。
これまたいずこも同じ。それでも正面から正々堂々と批判する・批判できるところがまだいい。日本の映画では、黒澤明の[悪い奴ほどよく眠る](1960)を思い出す。
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スミス役のジェームズ・スチュワートは撮影当時31歳。少し老けて見える。敵役のペイン議員はクロード・レインズで渋く上手い。[カサブランカ](1942)・[アラビアのロレンス](1962)で観ているようだ。サンダース秘書にジーン・アーサー。