【こんな映画でした】99.[セント・オブ・ウーマン/夢の香り]
2021年 9月 8日 (水曜) [セント・オブ・ウーマン/夢の香り](1992年 SCENT OF A WOMAN アメリカ 157分)
マーティン・ブレスト監督作品。アル・パチーノ(撮影当時51歳)主演、盲人の役。原題は「女の香り」だろう。作中、何人かの女性の香りを、それが何なのかを指摘している。石鹸とか香水とか。私の深読みだが、人生にはやはり女性(異性)の存在(香り)が必要だということだろう。
美しいシーンは、やはりタンゴを踊るところ。そのお相手はドナ役のガブリエル・アンウォー(撮影当時21歳)。好感の持てる女性であった。欧米の映画にはこのように踊るシーンに良いものがある。[暗殺の森]のように女性二人の場合もあれば、[屋根の上のバイオリン弾き]のように男性だけの群舞もある。
人生の岐路というのは、誰にでも訪れる危機であり、チャンスである。ただそこでの選択によって、生涯にわたって悔いを残すことにもなりうる。難しいところだ。ここでは魂を売るかどうか、と。