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【こんな映画でした】774.[類猿人ターザン]

2020年12月10日 (木曜) [類猿人ターザン](1932年 TARZAN, THE APE MAN アメリカ 100分)

 淀川長治の「映画100年 私が愛する100本の映画」に入っている。ターザン映画は何と1918年に最初のものが作られ、以後今作の6代目ジョニー・ワイズミラーをはじめとして14人もいるとのこと。

 W・S・ヴァン・ダイク監督作品。相手役のジェーンはモーリン・オサリヴァン、撮影当時まだ20歳くらいだ。何本か観ており、ミア・ファローの母親でもある。主役のジョニー・ワイズミラーは、撮影当時27歳くらいか。以後、ザッと見ただけで12本のターザン映画に出ている。

 動物を使った映画には感心させられることが多い。最近では[子熊物語]もそうであるが、一体どのようにして撮影したのかと思う。ターザン映画ではまずチンパンジーが出てくるが、能力が高いので演技(?)も可能だろう。ライオンや象・サイやワニ・シマウマなどはどのように調教したのかと。

 狩猟民の末裔だから、その点において優れた特性を持っているのかもしれない。それでもターザンがワニに追われる川でのシーンや、ライオンと格闘するシーンなどはどのようにして撮ったのだろう。

 さて本題に戻ると、今この歳になってターザン映画でもないだろう。小学生時分なら感動・感激したかもしれない。今はクールに映画史のお勉強として見るばかりだ。あえて言うならやはりB級作品であろう。もちろんヒットはしたはずだが。

 気になるシーン・描き方としては、荷物を運ばせる現地の人間に鞭を振るうところ。あるいは「~族」としていくつかの部族の人を紹介するのだが、それは果たして正確なのかどうか。興味本位に描かれている可能性はあるだろう。

 ラストでターザンが助け出しに行く現地人の集団は、小人として登場するのだが、それも現実はどうだったのだろう。と、いろいろ気になることはあるが、如何せんもう遠い昔の映画なのだ。他のターザン映画はどうなのだろう。気にはなるが、そこまで観る気はしない。

 主役のジョニー・ワイズミラーについて言えば、なかなかスマートで好感が持てた。本当にオリンピックの水泳選手だったそうだ。

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