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【こんな映画でした】236.[北ホテル]

2020年 8月25日 (火曜) [北ホテル](1938年 HOTEL DU NORD フランス 92分)

 <フランス映画パーフェクトコレクション 10枚組 情婦マノン> の一枚。
マルセル・カルネ監督作品。観るのは[天井桟敷の人々]・[嘆きのテレーズ]に続いて3作目。ルイ・ジューヴェがやくざな役柄で存在感がある(撮影当時50歳)。主役女優はアナベラ、撮影当時30歳くらい。その恋人ピエール役はジャン=ピエール・オーモンでなかなかハンサム。撮影当時27歳。しかし頼りない感じではある。後の出演作[映画に愛をこめて アメリカの夜](1973)で、まず先に観ていたようだ。

 オープニングシーンとラストシーンは、まったく同じ場所を逆方向へ歩んでいくルネとピエールを描いている。ホテルの紹介は、その二人が腰掛けたベンチからチルトアップして。

 しかしこの心中を試みた二人がラストでもう一度一緒になるのだが、果たして幸せになっていけるのかどうか。疑問というか、懐疑的にならざるを得ない。ホテルの女主人に、いつでも帰っておいで、家族同然だから、と言わせている。

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