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【こんな映画でした】26.[眼下の敵]
2022年 1月29日 (土曜) [眼下の敵](1957年 THE ENEMY BELOW アメリカ 98分)
監督はディック・パウエルで、監督作品として観るのは初めてだが、出演作は[おとし穴](1948)を観ている。。アメリカの駆逐艦の艦長をロバート・ミッチャム(撮影当時39歳)、Uボートの艦長をクルト・ユルゲンス(撮影当時41歳)。2020年 3月30日 (月曜)に観ていた[U・ボート](1981年 DAS BOOT 西ドイツ 208分)を思い出す。
いずれにせよ潜水艦という閉塞された空間のものは、観ている方も息が詰まりそうだ。その点、海の上にいる駆逐艦の方が常に空があって良い。ただいざ戦闘となった場合にどちらが有利なのか、あるいはどのような戦い方をするのかは、このような映画で初めて知ることとなった。
それぞれの武器は潜水艦は魚雷であり、駆逐艦は爆雷ということになる。魚雷は距離と角度、爆雷は深度を測って発射・投下する。どちらがより強いのかは難しい。この映画でも魚雷一発で駆逐艦はほぼ沈没することになる。潜水艦も爆雷をまともに受ければ終わりだろう。
この映画が作られた頃はまだ戦争に対する気分がどちらかというと、もうこりごりという反戦もしくは厭戦気分があったのかもしれない。そういう戦争批判的なセリフも散見される。そういう意味では反戦映画ともいえ、まずは良い映画と言えるか。
このコラム「【こんな映画でした】」は。――映画を観たら、何かを感じ、何かを考えます。そんなことのメモ、――それがこのコラムです。2022年 2月