【こんな映画でした】362.[ドリームガールズ]
2021年 3月25日 (木曜) [ドリームガールズ](2006年 DREAMGIRLS アメリカ 130分)
『ジェンダーで読む映画評/書評』(杉本貴代栄 学文社 2020年)の映画評で紹介されていた一作。ビル・コンドン監督作品。ミュージカルの舞台のものを映画化したもの。モデルがあって、それは私も知っていたダイアナ・ロスとシュープリームスということだそうだ。
何より凄いと思わせられたのは、結果としてアカデミー助演女優賞となったらしいが、ジェニファー・ハドソン(撮影当時24歳)の歌唱力。主演はビヨンセ・ノウルズ(同前)ということだが、エフィ役のジェニファー・ハドソンの方が私には迫力を感じた。
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ショービジネスの世界のことは、私には想像も及ばないきな臭いことがいっぱいあるようだ。ドラッグにお酒に、そして豪奢な生活に、となかなか誘惑の多い大変な世界だ。よほどしっかりしてないと飲み込まれてしまう。
ラストはハッピーエンドにしてあるが、どうだろう。とまれ全編ミュージカルで、歌と踊りをいっぱい楽しむことができる。
人種差別の問題で言えば、白人のクラブで彼女たちが出る時の前触れに、白人の司会者が黒人とユダヤ人を差別し愚弄することを発言していた。時代はまだキング牧師が「私には夢がある」の演説をする少し前くらいのことのようだから。酷いものだ。
ラストの出演者を紹介するところは、工夫があって良かった。いろんな手があるが、これもかなり上出来の部類だろう。