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1月27日 月曜日

サボり切れなくなった

先週の火曜から大阪に居る。就活の用事で来たのだが、研究室で待っているタスクの量がぼくを憂鬱にさせて帰る日にちがどんどん伸びて丸々1週間経ってしまった。
本当は昨日帰ろうと思っていたのだが、飛行機が3万円近くてやめた。今日は8千円ほど。お金を言い訳に、月曜日からの研究再開を手放した。

久々に実家で何もせずにまったりした。
知り合いの方と飲んだり、企業の人事の方と飲んだり、家族に手料理を振舞ったり。昼間は布団の中でごろごろしながら、また散歩をしながら、好きなラジオをずっと聴いていた。普段我慢していることを全てしつくした。しかし、何もせずに欲のままに生きることに不安を覚えるようになってしまう自分がいた。

以前までなら1ヶ月家に引こもることもざらにあったが、今ではもう1週間もしないうちに自分の仕事をしなきゃと考えてしまう。それは研究室のためでも社会のためでもない。自分の存在意義が欲しいから。正直言うと研究は嫌いだ。自分の人生の楽しみを削ってまでして結局人類全体に与えられる影響は近似すればないのに等しい。だから、もっと楽しいことを妨害しないような存在意義(仕事)を探したいと思い、就職では完全に文系就職を考えている。エンジニアリングで世界を救うとかもう良いよ。まずは自分を救わなきゃ。


世界の中心

実家にいる間たくさん散歩をした。6年前までぼくの世界の全てだった景色が今では世界の片隅にしか見えなくなってしまった。名古屋に旅立ったあの日から、ぼくの世界は広がってしまってもう戻らない。最初はワクワクしていた一人暮らしに何も感じなくなり、心躍らせていた大学に慣れて、大学院にはもう飽きている。
「広い世界を知ることは本当にぼくを幸せにしたのか?」
幼い頃から広い世界を見ることを夢見てきたけれど、狭い世界のまま、何も知らないまま死んでいく方が気が楽でよかったのかもしれないなと思ってしまう。
「まぁ、どうでもいっか。考えても仕方ないし。」
イヤホンから流れてくる声優さんの快活なラジオのトークに1人笑いながら歩く。

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きしもと
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