見出し画像

Twitter戦略とは何なのか?-やりたいことを実現するために-

「Twitterで人気を得るためにはどうすればいいのか?」「そもそもなんのためにTwitter(SNS)をやるのか?」について考えたいと思ったので、久々にエントリを立てました。

「まるで既に完璧な答えを持っているから教えてやろう!」みたいなタイトルですが、実は逆。物書きの習性として文章を書いてる方が考えがまとまるので、この冒頭書いてる時点では結論は私も知りません。

あなたがこの記事を読んでくれるのなら、ぜひ。一緒に考えましょう。

さて、私はここ数年は約間円(@yakuma_en)名義で活動しています。立場は元ラノベ作家だったりITエンジニアだったり。あと経営学クラスタ。

要するに「何らかの分野の著名人」ではなく、「実績があるんだか無いんだか微妙な段階の一般人」です。作家名義でのアカウントの運用がどうも上手くいかなかったのも改めて作り直した理由のひとつ。「統合的に『自分』として語れるTwitterアカウントが欲しかった」んです。

というのも、SNSをPR的に使いこなすのが昔からどうも苦手でした。Togetterで集合知したり、色んな盛り上がりがあるのは好きで。ソシャゲの専用垢を作った頃にはとある非公式イベントでいいね&RT一位になったこともありました。「何かの目的に特化した使い方をする」のがやりやすかったんです。

とはいえ、趣味ならそれでいいですが仕事と絡めたアカウントはそうもいきません。SNSというツールがマーケティング戦略的に極めて重要である、という薫陶を大学の経営学部時代に山ほど受けた私は「その通りだなぁ。バズり続ければ小説でもWebサービスでも人が集まるし。クリエイターは『良い物を作る』『色んな人に触れて貰う』の両方が必要で、後者はSNSでやるべき!」と無邪気に思い立ちました。

そしてそれから五年。あるいはTwitterというSNSに初めて触れてからは十年近く。私はいまだに「自分にとって、Twitterとはなんぞや」という哲学的な問いに迷い続けています。

SNSは本当に重要です。天才的なトップクリエイターは別として、中間層で足掻いている大多数の人々――初心者でもないが、人気クリエイターでもない――つまり自分を含む最大層にとって「知られる」ことは死活問題だからです。これはもう本当に、この五年で何度も痛感してきました。

もちろん世に出す作品のクオリティは最重要です。しかしSNS戦略が抜群に上手いというのは、時にクオリティの差を覆します。また、そもそもマーケティングという概念で「市場」「PR」「商品」は切り離して考えることはできません。古代マケドニアの文学として最高峰の一作を古代語で日本の『小説家になろう』に投稿しても、お気に入りは確実に一つもつきません。対象となる市場がズレすぎているのですから。

要するに受け手を意識し、市場に刺さるものを提供するという点において、SNS戦略の成功と作品のクオリティ向上は本質的に同じであると私は考えています。どちらも手を抜いていい理由はない。私は、あるいは私達は手抜きをしても勝てるような天才ではないのです。

ただ一方で。私にとって最大の問題は「SNS戦略は、飽きる」ことでした。

先ほどいかにも「作品のクオリティよりもSNS戦略の方が大事」みたいなことを言いましたが、これはつまり自分に言い聞かせるためのもので。作品づくりは黙っていても勝手にやりたくなるものの、SNS戦略は「合理的で必要」だと思いながらも、中々継続が難しい。

「やりたいことを実現するために」SNS戦略は必要ですが、SNS戦略そのものを「やりたいこと」にするのは私にとって大きな困難だったのです。

経験上、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」の二つでは、圧倒的に前者のスタンスでやった人が強いと痛感しています。自分自身も「やりたいからやったこと」はそれなりに成果が出て、義務感でやることは失敗するかそこそこ程度の結果に留まってきました。

SNS戦略ではバズる、インフルエンサーになる=何百人、何千人と比較して一番注目の集まるアカウントになることが目標のため、そこそこ程度では達成できません。

なので私にとっての課題は二つ。「SNS戦略を成功させること」と、「SNS戦略をやることが好きになること」でした。

前者は、実のところそれなりにノウハウも集まってきました。2022年7月現在のフォロワー数は3572人。インフルエンサーを名乗るには桁が一つ足りないものの、一般人としては悪くない数。

「とにかくフォロー&フォロー整理をする」、「画像を載せて、見た人の興味やいいねを誘うツイートに絞る」といった戦略が功を奏した形です。フォロー数が多いのを気にする人もいますが、社畜ちゃん著者のビタワン(@vitaone_)様が基本的に全員フォロバ、全リプいいねの方針なのを見て以降は気にしていません。そもそも誰だって相互になってくれた方が嬉しいですしね。

そんなわけで一時期は1ツイートに対していいね数20以上が基本、という段階まで進み、このまま行けばフォロワー数1万、平均いいね数100以上も目指せる……というところで。

飽きました。

なんということでしょう。SNS戦略バトラー(?)の風上にも置けません。
投稿に間が空けばそれだけ人もまばらになりますし(Twitterのタイムラインには最近いいねを押した相手などが優先して選別されて流れます)、人気を得やすいツイートの傾向もだんだん忘れてきます。

いえ、これは単に飽きっぽいだけでなく、リモートに切り換わったのでそのタイミングでネタが一気に減った、というのもあります。しかしリモートでは呟けないと言う時点で甘えです。バトラーとしては。

ともあれこのままではいかん、と一念発起して再スタートを決めるため、この記事を書き始めました。

また、上記のようなノウハウはSNS戦略について五年間、(飽きた期間を除いて)調べ続けたことによるものでした。調べ物と戦略を考えるのは好きですが、実行し続けると飽きるタイプです。

なのでもう一度リサーチ開始。
と、良い感じの記事を見つけました。

とみこ(https://note.com/tomikotokyo/all)さん。上記は四年前の記事で、最近は育児の真っ最中の方のようです。

「何かの分野の著名人」から出発した方ではなく、純粋にSNS戦略と情報発信、ライター分野で活動されてきた方。つまりSNS戦略においては最も参考になる立場の方でした。

上の記事の何が一番印象に残ったか。それは、「とても楽しそうにSNSをやっている」という点でした。

アフィリエイトやSNS戦略の分野では、情報商材系の立場を持つ方もいます。「立場を持つ方」なんて言いましたが、それどころかただのbotだったり法的にアウトな詐欺師だったり。

一番真っ当でも「お金を稼ぐこと」にフォーカスしていて、合理性とビジネスを突き詰めるタイプの方が多く見られます。それはそれで、少なくとも合法なら尊敬できることもあります。どんな分野のどんなスタンスでも、一つの道を極めるために努力を惜しまなかった人には敬意を抱きます。

しかし、この記事は違いました。以下の文をご覧下さい。

SNSは日々を楽しむためにやるものだと思ってるので、情報発信が楽しく続けられれば、正直プラットフォームはなんでも良いと思っているのですが

「バズりたいならまず〇〇しろ!インフルエンサーの法則」

素晴らしすぎる。

まさに、私の求めていたものはこれでした。この価値観。
上記の記事では五人のインフルエンサーの方が紹介されていますが、とみこさんと知り合いである方も多く「彼ら・彼女らがとても魅力的でいつも見ていたい」という好きな気持ちが伝わってくる愛のあふれた記事です。

お金を稼ぐことよりも、書いた記事を色んな人に見てもらうことの方今の私には重要なので、Twitterやnoteの運用コツや備忘録、それ以外にもためになる情報はこれからもどんどん発信していきたいなーと思っています。

「バズりたいならまず〇〇しろ!インフルエンサーの法則」

といった当時の感覚があるようです。

私自身、小説を書くのは「最も魅力的な世界・物語のため」です。ようは好きだから。『好きこそものの上手なれ』の大切さは、先ほど触れたように一番大事だと思っていて。

SNS戦略については、これまで「他の人の成功パターン」については調べて学び、真似ることで表面的には上手くいっていましたが。本当のところでは専用アカウントを作っていた頃の方が良かったのでしょう。

作品に、キャラに対する愛を叫ぶため。同好の士と語り合うためにSNSをやっていたあの頃は本当に楽しかったですし、時間や労力をどれだけ使っても充実感がありました。

「義務的なSNS戦略運用」ではなく、「楽しんでSNS戦略をやる」こと。
それが今の私に足りないものでした。

言うほど簡単ではないとも思います。「とにかくフォロー&フォロー整理をする」、「画像を載せて、見た人の興味やいいねを誘うツイートに絞る」という戦略は「楽しんでSNS戦略をやる」と直結はしないからです。

記事中のとみこさんと違い、私は「人に見てもらう」ことをモチベーションにする機会が多くはありません。子供時代や少し前までは「見てもらう」楽しさをモチベーションにすることもあった気がするので、その楽しさを思い出すというのも「楽しむ」アプローチのひとつでしょうか?

と、ここらで一旦詰まったので、時間を取って考えてみました。
「楽しくSNS戦略を続ける」には、どんな手法が効果的なのか?

・キャラを演じてやってみる
・小さなトピックの日、中ぐらいのトピックの日、大きなトピックの日、などテンポをつける
・曜日ごとに七つの投稿テーマを決めておく
・メインコンテンツを好きなものにする(短文小説など)

人に相談したりした上で、思いついたのは上記の四つのやり方でした。

「キャラを演じてみる」。
小説は書き慣れていますので、その延長上で「特定のキャラを設定し、その人物がTwitterをやっている感覚で投稿する」という手法です。中々いない……と見せかけて、ながやま こはる(@nagayama_koharu)ちゃんこと藤本タツキ先生という有名な事例が。架空の妹になり切る。鬼才たるタツキ先生以外がやると火傷しかしなさそうですが、楽しそうではありますよね。

「小さなトピックの日、中ぐらいのトピックの日、大きなトピックの日、などテンポをつける」。
これは小さなテクニックですが、後述する曜日法とも合わせてネタを考えるのにも役立つでしょう。

「曜日ごとに七つの投稿テーマを決めておく」。
これは月曜は豚肉、火曜は魚、水曜は鶏肉、木曜は貝、と献立のジャンルをあらかじめ決めておくような手法です。曜日法。
これの最大のメリットは「七つのジャンルに合わせて先に書き溜めておける」という点だと言えます。

私はTwitterを運用するに当たって、結構偶発的な日常の出来事を写真に撮ったりしながら投稿していました。これだと先の投稿予定も決まらないですし、旅行などで大量にネタができた時も計画的な有効活用がしづらいです。
日別に投稿テーマを決めておく、というのは計画的な投稿プランを作る、というやり方に通ずるアイデアでもありますね。

「メインコンテンツを好きなものにする(短文小説など)」。
これは中々難しいのですが、曜日法と組み合わせることで現実的になる可能性もあります。また、「イラスト」「短文小説」「料理の話」「エンジニアの話」「小説の話」などそれぞれジャンル分けした上で、どれが人気か次第で七種類の弾を入れ換えてブラッシュアップしていくこともできます。
Twitter小説垢、というのはハードルが高く、「写真に短文小説つけてみたいな」など思いついてはいても実行できないアイデアも曜日法と組み合わせると採用しやすいですね!

Twitter戦略は私にとって、小説やWebサービスなどの「自分がやりたいことを実現する(人気にする)」ためのアシストツール、武器の一つだと考えてきました。
しかしやはり、単なるツールとしてやるのと「楽しんで全力でやる」のでは結果も継続力も大きく変わってきます。

「投稿ジャンルや内容を計画的・戦略的に決めてやっていく」のは、長期的には自分に合ったやり方だと思うので。まずは曜日法から実践してみたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?