『地球ドラマチック』の「太古のミステリー〜消えた大型哺乳類〜」が面白かったので抜粋メモ(氷河期等について)
どうも、キシバです。
タイトル通り、NHK制作の『地球ドラマチック』の当該回が面白かったのでいくつかメモ。「消えた大型哺乳類」と題してありますが、更新世(258万年前~約1万年前)のうち直近の氷河期末期の10万年前頃から1万年前ぐらいまでを扱ってました。(なお、この直近の氷河期=最終氷期は7万年前に始まって1万年前に終了したようです)
「人類が大型哺乳類を狩猟して数が減った説」を主体にしていたので、結果として当時の人類の話が聞けたのが印象深かったです。
※今回は『地球ドラマチック』の内容をそのままメモしているため、解釈の誤りなどありましたらご指摘頂けると喜びます。わーい。
1.白人が生まれたのは、ビタミンDが足りなかったから
ヨーロッパに人類が到達し、彼らの一部は狩猟民族から農耕民族へと生活スタイルを変えて定住。これがヨーロッパ人の祖先となりました。
しかし肉主体の食生活にはビタミンDが豊富に含まれるものの、野菜や穀類からはビタミンDが不足しがち。補うためには日光を肌で代謝してビタミンDを生成する必要がありますが、ヨーロッパの日光は弱く、当時のメラニンの濃い有色肌の人類の皮膚では日光を弾いてしまいました。
その結果、ヨーロッパ人は次第に環境に適応し、弱い日光からでもビタミンDを代謝できるよう、肌の色が薄く白くなっていきました。こうして、現代で白人と呼ばれている人種が生まれました。
2.初期のヨーロッパ人は1万人しかいなかった
マンモスやホラアナグマといった大型哺乳類を最終的には絶滅に追いやった一因として人類による狩猟が挙げられているものの、ヨーロッパ圏内の当時の彼らの人口はホモ・サピエンスが1万人、ネアンデルタール人が1000人程度と推定されています。
たったそれだけの人口でも、ホラアナグマの冬眠サイクルを狙った安全な狩猟法や集団で武器や狼を使ったマンモスの狩りは全体の数に少なからざる影響を及ぼしたと見られています。
とはいえ約4万年前の人口と考えれば、むしろ多い方かもしれません。
3.「他生物種の家畜化=テイム」を可能とした生物は人類だけ
これはちょっとした気付きでした。
マンモスの狩猟には家畜化した狼(イヌの祖先)が使われたそうですが、武器や道具の作成と使用についてはよく触れられるものの、よくよく考えてみれば「異なる生物種を仲間とする」という性質もまた人類独自のスキルと言えるかもしれません。少なくとも、積極的に広範囲でこうした行動が見られるのは人類だけの様子。生存競争における強みの一つになったようですね。
4.直近の氷河期の発生要因
地殻変動によりアメリカ大陸の北米と南米が繋がったことで、海流の流れが変わって、北極圏に多くの水が流れ、蒸発して雨が降り、それらが氷となり、氷が日光を反射して気温が低下したためさらに凍土が拡大していきました。
また、地軸の傾きにより太陽光から得られる熱量そのものが変動しました。
これが前述の7万年前から約1万年前まで続いた最終氷期の発生要因だったそうです。氷河期の発生がある程度規則的なサイクルを持っていることまでは知っていたものの、地殻変動のような周期性のない現象が一因となることもあるというのは初めて聞く話でした。(地軸の傾きは周期性のある動きなので、こちらは私にとっても従来のイメージ通りの要因と言えます)
5.その他
カナダの一部地域には川の岸辺にマンモスの骨やその他数万年前の化石がそのまま転がっている場所がある。
氷河期の比較的暖かい地域でも、土を掘れば冷たい土壌があり、肉の保存には干し肉や燻製の他、地面に埋めることでの冷蔵も行われていた。
とりあえずここまで。
こういう壮大なスケールの話はやっぱり好きですね、楽しい。
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