[詩]私の領域

抱えきれないほどの荷物に囲まれて
身動きはとれないが
その分私は自由だ
時折、一人空を眺めては
広さと遠さに感嘆のため息を吐いて
時折、訪ね来る友人は
土産話と善き悪態もって来て
時折、荷をほどいては
懐かしさと物思いに耽っていて
時折、崩れ襲う世界には
闘志を奮い立たせて
私は私の一挙一動に
唯々さざ波のように繰り返す日々に
自分の幸せを噛み締めている

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