from Christmas to New year
慌ただしく日々は過ぎ、先週は早くも『クリスマスから新年』をテーマにした製作撮影の仕事。
毎年クリスマスも初めていないのでなんとなく気分が乗らないものだが、柔らかい春の花に触れて香りを嗅ぐと、ああ、春の花はいいと思う。
フローリスト時代、いつも『なんとかならないかな』と思っていたのが、クリスマスからお正月の店内展示の大どんでん返し。
12/26午前中に、ポインセチアやクリスマス飾りをしまい、12月第二週ごろからバックヤードに控えていた千両や松の取り出しとお正月飾りの展示を終わらせる。そうしている間にも市場から大量のお正月花が届く。
西洋のようにクリスマスからNEW YEAR の飾りがさほど変化しなければ、こんな苦労はない。文化が違うので、仕方がないことだが。
また、世間も12/25日を過ぎると何故だか皆『今年中になんとか終わらせないという物事』になんとなく急かされてしまう。
そして仕事を持ち、短時間で大掃除とお正月料理の準備をされる方々にとっては、多分自宅で飾る花など考える暇などないと思う。
だから、正月花はシンプルな取り合わせで、短時間でできるものがいい。
こちらは、今回ご提案したものの一つ。
大王松2本、千両1本、シンビジューム1本、スプレーマム5本 、ハラン5枚。この組み合わせで、テーブル用とカウンター用の2点ができるように考えてみた。
こちらのリースは、『松』を使わず、メインはマムのみ。
花の種類を増やせばいくらでも華やかになるのであるが、近頃は花の値段も上がっているので、使用花材の種類を減らしてどこまでできるか、も課題の一つ。
現在の日本の住宅では『床の間』のある家も減り、インテリアも各家庭で色々。正月花のデザインは和モダンスタイルが馴染みやすいと思う。
さて、昨年年末があまりに慌ただしいので、『赤いチューリップだけ』を飾ってクリスマス12/20〜31までを過ごしてみたところ、意外と季節感も保てて、ローメンテナンスでいいと思った。
それをヒントに今年は、このデザインを考えた。
赤いチューリップ、スキミア 。猫目柳、大王松。
クリスマスまでは、松を杉やコニファーの針葉樹にして、混じり合った生けかたにしておけば良い。
最後は、クリスマス、お正月は松や菊などの『硬い』感じの花が多いので、1月に楽しんでいただくよう、とろける優しさの『粉雪のブーケ』。
ふわふわのかすみ草とシルバーリーフで手のひらに雪景色を。
こちらのレシピについては、こちらのサイトにて、順次掲載されてゆきます。