綺羅カーン WCCF ブリ
2004年10月。
「また売れたの? ブリさんすごいな」
秋葉原のコトブキヤという名前のショーケース屋で、長髪で茶髪の男性店員が、年配の男性店員にこう話しているのを耳にした。
ブリ? あだ名かな? あだ名だったら爆笑もの。
なぜなら、高校の同級生のS君のあだ名もブリだからね。
へんな偶然発生。
「ジーコ、バレージ出ます」
WCCFのカードを未開封の青いピローで出品しているケースにそう書かれていた。
しかも未開封ボックスで売っていて、レンガのように積まれていた。
あっ…ショーケースにホームページのURLが貼ってある。
「遊戯屋」か…。
帰宅後、ネットで「遊戯屋」を検索。
ああ、ブリさん=遊戯屋だったのか。
その後、調べたら、秋葉原のショーケース屋のほとんどにブリさんは出品していた。
そして、俺が出品している新宿にも出品していることが分かった。
それで、ある時ブリさんがショーケース屋で補充している所に出くわした。
あれがブリさんか…。
髪はサラサラで眼鏡をかけている。顔は中国人っぽい。そして、研究者のような雰囲気がある。インフルエンザの研究とかしていそう。
このブリこと○○が、犯罪者集団「綺羅カーン」のリーダーとして、俺に牙を向けるとは、このときはまだ想像していなかった…。
病弱な俺は、地獄行きのバスに乗り込んだ。
※現在存在するおもちゃ屋の「遊戯屋」とブリが開設した「遊戯屋」は別サイトです。ご注意下さい。
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