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経済学者の女友達


物の価値は勝手に変わる

昨晩は、ヨガ仲間の一人が夫と私を自宅でのタパスディナーに招待してくれたので、夜の街を数ブロック散歩しながら彼女のマンションへ向かいました。

NYの寒波の影響でフロリダも気温が下がり、肌寒い夜でしたが、土曜日ということもあって街は賑わっていました。

老若男女がバーやレストランを行き来してるような、近所の光景が大好きです。寒い中でも窓を全開にして音楽を流すお店もあり、70年代のディスコをテーマにしたナイトクラブでは土曜の夜なので若い子たちが列をなしていました。ABBAの曲が流れていたので、私たちも思わず一緒に口ずさんでしまいましたが、昔の歌を楽しんでくれる若い子たちを見ると、妙に嬉しくなるものですね♡

その数軒先にはおまかせ寿司のレストランがあり、10人限定の客席で、ネタはすべて日本からの輸入品。シェフは日本人ではありませんが、常に満席で、私も過去に2回訪れて楽しんだ経験があります。ただ、価格を日本円に換算するとかなり複雑な気持ちになってしまって、最近は全然行っていません。数年前と同じ内容のものが、現在では1万円以上の上乗せ価格になっていて、為替レートや物価の影響を実感してしまうから。

とはいえ、アメリカでもレストランや商品の価格が上昇しているし、日本ではお菓子のパッケージが小さくなるシュリンクフレーションを私も日本に行くたびに実感してるので、そうした変動はもう仕方がないこと。

昨日の投稿に書いたとおり、そうした変動に意識を集中しすぎると、損得勘定が生まれ続けて心の豊かさやエネルギーの流れが滞ってしまいます。
物の価値にとらわれるのではなく、それを楽しむ瞬間や経験そのものを大切にしたいものです

その部分がちゃんとできてない私が言うのも何ですが。。。


アメリカの両替所で感じたこと



先週、空港近くにある大型モールを訪れたときのこと。そこで見つけた両替所のブースに、日本の国旗マークがついているのを見かけました。毎年日本に滞在しているとはいえ、私の中ではまだ昔のイメージが強かったせいか、思わず夫に「わー、日本円を扱ってるんだ!日本人観光客なんてもうほとんどいないのにね」と言ってしまったんです。

すると夫が、「違うよ。これは日本に遊びに行くアメリカ人が日本円を買うための場所だよ」と一言。その瞬間、自分がどれだけ古い感覚を引きずっていたかに気づいて、衝撃を受けました(笑)。

以前は、どの国に行っても観光地には日本の国旗マークがある両替所が普通にありましたよね。それは日本人観光客が現地で現金不足になったとき、円を両替するための場所。そんな時代が長く続いていたので、私はその感覚が当たり前のように染みついていたのです。

でも、今はもう、違うんですよね。

今のそのブースは、日本に行くアメリカ人が日本円を手に入れるためのもの。そう考えると、なんだかしんみりしてしまいました。

まあそんなわけで、仕事であれ私生活であれ、国境を越えることが多いと、
レートに振り回されることはあると思います。こんな状況だったら、もう簡単に旅行には行けない。里帰りはできない。海外には住めない。留学は厳しいとか、そんなことも起きえますよね。

だから、逆境にいる人があえてその世界を選んでる姿を見ると、すごい!と思ってしまうのです。

。。。とはいえ私は20代の頃は、レート換算なんて考えもなく留学させてもらったり、ひとり移住したりしてたなぁ。円が強いわけでもなく、収入が多かったわけでもなかったけど、お金の流れがちゃんとあった。あれはなんだったのだろう。

なぜ経済学者たちは、すぐれた投資家ではないのか


さて、私たちをタパスに招待してくれた女友達は、ヨーロピアンの経済学者。近所にある州立大学の教授です。
ここのところ、出版物を出すノルマに追われてるということでずっと会えなかったのですが、それが終わったというお祝いで乾杯。

固い話は一切せずにワイワイ盛り上がる彼女ですが、改めて驚いたことが。

彼女は投資に詳しくないし、今後のマーケットへの答えもない。資産運用はしてるけど、積極的に手をつけてない。彼女の場合は、かえってそれが良い結果を生み出してくれているようですが。

自分でも言うのです。
私は経済学者だから慎重すぎちゃうのよー。と。

なかなか興味深いと思いました。

それで帰宅してから調べてみると、

『多くの学者さんは、失敗を極度に嫌います。もしくは認めません。
つまり、あまりリスクを負っていらっしゃらないということです。
リスクを負わない人に、高いリターンは得られないでしょう。
結果として、優れた投資家にはなりにくいと思います』

といった声があちこちで見られました。


さらに、AIに聞いてみた答えは以下の通り。

経済学者が必ずしも富豪や優れた投資家にならないのは、彼らの目的やスキル、アプローチが投資家とは異なるためです。
経済学者はマクロ経済や政策の分析を重視し、長期的な視点で理論やモデルを構築しますが、投資家は短期的な市場の動きや心理を利用してリスクを取りながら利益を追求します。
また、経済学者は理論に基づく慎重なアプローチを取ることが多い一方で、市場は感情や非合理的な動きに左右されるため、現実の投資で成功するには、理論を超えた実践的な経験や市場心理の理解が必要です。このような違いから、経済学者が必ずしも投資で成功するわけではないのです。

なるほど。

もちろん、例外も多いため、断言することはできませんが♡

でも、彼女は幸せなのです。
お金の不安は、私たちみんな同様に彼女自身にもあるけれど、
彼女のこれまでのパッションは、研究を続けること。教壇に立つことでそのルートからやや外れてしまったようだけど、これからの生き方や夢を語り合う中で、彼女の心の喜びの在りかを垣間見ることができました。

彼女も私も、祖国とアメリカを行き来する生活の中で、為替レートや物の価値の変動に振り回され、つい感情が揺れることがあります。

でも、だからこそ、そうした変化をもっと余裕を持って受け止められる自分でありたい、と改めて感じました。物事の価値にとらわれすぎず、変化の中でも心の豊かさを保つことができれば、それが本当の意味での「自由」につながるのだから。




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