見出し画像

バチカン訪問は本当にお薦めー宗教の枠を超えた「美」という普遍的な力

昨日、バチカンについて書いていたら、訪れたときの記憶がよみがえり、思わずワクワクしてしまいました。

バチカンには圧倒されまくりでした。

美術館では、有名な絵画が額縁に収められているのではなく、壁や天井いっぱいに、隙間なく描かれているスケールの大きさ――まるで世界そのものが芸術で満たされているかのようでした。

もちろん大聖堂にしても、あれほど壮大で美しいなんて想像もしていませんでした。レンズ越しに見るバチカンと、肉眼で仰ぐバチカンはまったく別物。その迫力は比べものになりません。なので、写真を撮ることをためらうほどでしたが、フラッシュや撮影禁止の場所もあるので注意も必要です。

私たちが訪れたのは約2年前なので、最新の情報とは少し違うかもしれませんが、ここに記録を残してみたくなりました。



バチカンへのアクセス


バチカン市国はイタリア・ローマの中心部にあるので、ローマ市内から簡単にアクセスできます。メトロ、バス、徒歩でも行けます!
私たちは早朝スタートのツアーに参加したのでタクシーで行きました。


バチカンは壁で囲まれています。
早めに行ったので空はまだ真っ暗。

早朝オープンのカフェがあったので、待ち合わせ時間までゆったりと過ごすことができました。

私たちがツアー参加を決めたのは、美術館からサン・ピエトロ大聖堂へ抜ける“秘密の扉”は認定ガイドさんなしでは通れないと聞いたから。
大聖堂の入り口は長蛇の列ができるので、時間が限られている私たちにはササっと移動できてよかったです。





バチカン美術館


世界最大級の美術館。16世紀末、教皇ユリウス2世によって創設されました。入口からして見応えがあるのですが、熱狂的なミケランジェロ・ファンらしき、イタリア人ガイドさんの情熱的な説明がなかなか終わらないので、早く中に入りたい私はうずうず。
だって、展示スペースは全長約7kmもあるのです。
見るものも多すぎて、最後はちょっと駆け足状態でした。。涙


🛑 とはいえ、ツアーなしだと難しいこと
バチカン美術館からサン・ピエトロ大聖堂への「秘密の扉」は使えない
ガイドなしだと美術館の膨大な作品を効率よく見るのが難しい
チケット購入の列に並ぶ時間がかかる

一度の訪問で全部堪能するなんて、とても無理。
壁も、天井も、隙間なく絵画が描かれ、装飾され、彫刻などがあり、それが延々と続くのですから。





天井いっぱいに描かれた壮大な、ミケランジェロのフレスコ画。特に「アダムの創造」。圧倒的なスケールで描かれた天国と地獄の壮絶な光景。それぞれの人物の躍動感。

地図のギャラリーは16世紀に描かれたイタリアの地図がズラリと並んで、その色合いにすっかり魅了されました。

ディティールも凝っているので、小さな部分も見逃したくない!

美術館の中でツアーから脱退してもいいのでしょうが、なにせガイドさんなしに秘密の扉を抜けることができないので、頑張ってついていきます。


秘密の扉を通れなかった場合の対処法

もし秘密の扉を利用できなかった場合、美術館を出てからサン・ピエトロ大聖堂に入る必要があります。

🚶‍♀️ 美術館から大聖堂へ行く方法:
1️⃣ 美術館を出たら、右に進みサン・ピエトロ広場へ(徒歩約15分)
2️⃣ 長蛇の列に並ぶ(通常1時間〜2時間待ち)
3️⃣ セキュリティチェックを通過して入場
秘密の扉を通れないと、大聖堂に入るまでに時間と体力を消耗するので、ツアー利用を検討するのがおすすめ!しかも早朝。

サン・ピエトロ大聖堂(St. Peter’s Basilica)


英語だとセント・ピーターズ・バシリカ。世界最大級のカトリック教会であり、毎年1,000万人以上の巡礼者や観光客が訪れます。

人間の手だけで創り上げたとは思えないほどの壮大さに圧倒されるだけでなく、ミケランジェロ、ラファエロ、ベルニーニといったルネサンス・バロックを代表する芸術家たちの魂が宿る空間に触れ、胸が締めつけられるような感動を覚えます。


告解(コンフェッション)はなんと7か国語に対応。私たちが行ったときには中国語のサインもあってびっくり。


💡 サン・ピエトロ大聖堂で必ず見るべき10カ所
✅ ミケランジェロの《ピエタ像》(入口すぐ右)
✅ 大聖堂の巨大ドーム(内部&展望台)
✅ ベルニーニの《バルダッキーノ》(中央祭壇)
✅ サン・ピエトロの墓(地下墓所)
✅ 足を触るとご利益がある聖ペトロ像
✅ アレクサンデル7世の墓(ベルニーニ作)
✅ 天井とモザイク画の細部
✅ クーポラ(展望台)からの絶景
✅ サン・ピエトロ広場(教皇謁見の舞台)
✅ 教皇のバルコニー(ウルビ・エト・オルビ)


教皇の親衛隊はスイス人の衛兵。
興味深いので調べてみました


スイス衛兵になる条件

スイス国籍を持つこと
カトリック信者であること
19〜30歳の男性(未婚者)
身長174cm以上
スイス陸軍での軍事訓練を修了していること
模範的な人間性・道徳的品格を持つこと
最低2年間の奉仕ができること《給与あり》

https://www.instagram.com/p/DFlusIjuLkp


1日じゃとても足りない



バチカンって、宗教的な意義や歴史的背景、さらには政治や腐敗の問題など、さまざまな視点から語られることが多い場所ですよね。確かに、長い歴史の中でバチカンは絶対的な権威を持ち、その権力がもたらした光と影の両方を内包してきました。

でも、私にとってのバチカンは、そうした複雑な背景を超えて、人間が生み出した芸術と建築の極致を体感できる場所でした。ミケランジェロやラファエロ、ベルニーニといった巨匠たちが命を吹き込んだ空間に身を置いたとき、その壮大さにただ圧倒され、宗教の枠を超えた「美」という普遍的な力に触れた気がしました。

見るものすべてに歴史の重みがあり、細部に込められた情熱や技巧を感じ取ろうとすればするほど、時間がいくらあっても足りないと感じます。バチカンが持つさまざまな側面をどう捉えるかは人それぞれですが、もし興味があるなら、ぜひ時間をかけて訪れ、あなた自身の目で、その美と歴史に触れてみてくださいね!




いいなと思ったら応援しよう!

マインドフルネスなアメリカ暮らし byセレナ
応援ありがとうございます♡