うつ病が治らない人の共通点 回復した人の特徴
今回は、うつ病が治らない人の三つの共通点。
そして、うつ病から回復した人の三つの特徴。
渥美正彦ドクターのYouTubeチャンネルからの引用です。とても参考になるので、チャンネル登録してね(回し者じゃねえけど・笑)
渥美ドクターの話はとても有意義だけど、めっちゃ早口なので(笑)
以下に、重複表現を省いて整理した上で文章化しています。
これを読んでから動画を見ると、より理解が深まるハズ(笑)
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うつ病の治療を何年も続けているし、医者の指示通りやっているのに、うつ病が治らない人たちには、今日お話するようなことが当てはまっているかもしれません。
①うつ病じゃない
うつ病じゃない方にうつ病の治療をして治らないのは当たり前です。
ただ、実際にはこれが一番難しいところです。
なぜなら、うつ症状を出すような精神疾患は、うつ病だけではないからです。むしろ全ての精神疾患はうつ症状を起こしてしまいます。
例えば双極性障害や統合失調症、認知症などの、うつ病とは異なる病気でも、気分が落ち込むとかやる気が出ないといったような、うつ症状を起こすことは少なからずあります。
仮にうつ病であったとしても、その背景に発達障害があったり、過去のトラウマが潜んでいたり、アルコールなどの依存性物質がうつ病の回復を遅らせ著しく悪化させていることもあります。
あるいは、多額の借金がある、家族との関係が崩壊している、職場でひどいハラスメントに遭っているなどの、持続的な強いストレスを受けていると、うつ病と似たような症状が続くことも珍しくありません。
そもそも、うつ病以外の病気があったり、症状を極端に悪化させてしまう問題や課題が同時に存在し、環境が劣悪である場合は、診断を見直すことや、ご本人の特性や依存性物質との関わり方を見直す、場合によっては環境をしっかり見極めて調整する工夫の方が、うつ病の治療よりも優先される場合があります。
うつの症状があると、それだけでうつ病と勘違いしてしまい、うつ病の治療だけをやってしまうことにより、診断の見間違いであったり、悪化要因や環境要因といったものに十分なケアができないということが起こります。
すると、うつ病の治療をしても全く良くならない。
診断の変更や、同時に抱えている問題の確認や介入も必要なことは、是非覚えておいて下さい。
➁薬が多い
診断が間違いなくうつ病で、それ以外の要因もしっかり検討していたとしても、うつ病の薬物療法の基本は、抗うつ剤をなるべく一種類に絞り、副作用が出ない限り最大用量までしっかり飲むことです。
何種類もの抗うつ剤をちょっとずつ飲むような、中途半端な治療を続けている人が残念ながらいます。
抗うつ薬が効くか効かないかという検証は、基本的には一種類の抗うつ薬に絞って最大用量を使うことで初めて確認されます。
うつ病の治療がうまくいかないと思った時こそ、一種類の薬に絞って最大用量まで使えているかどうか、必ず確認しておく必要があります。
この原則を守れていない人に、対症療法薬ばかりが大量に処方されていることは珍しくありません。
不安が強かったら抗不安薬、眠れなかったら睡眠薬、食欲が落ちたら胃薬、便秘になったら便秘薬といったように。
うつ病や、うつ病治療の結果で現れる症状や副作用に、その都度対症療法薬を使うこと。そのこと自体に大きな問題はありませんが、結果的にうつ病そのものの治療をないがしろにして、こまごまとした不快な症状ばかりに対処し続けるのは問題です。
横で見ていると分かることですが、実際に治療の当事者になってしまうと、お医者さんも患者さんも気づけないことがよく起こってしまいます。
対症療法薬ばかりに治療が傾いていないか、本当に大切な抗うつ薬治療が絞りこめているか、是非ご確認いただければと思っています。
③点数をつけていない
うつ病に限らず精神疾患の患者さんは、自分の状態を鬱か鬱以外かといった極端な評価をしてしまいがちです。
うつ病の患者さんは何らかの不調を抱えていることが多いので、こういう評価をすると、自分はずっと鬱だと感じることが少なくありません。
大雑把な評価を続けていると、抗うつ薬を変更をしたり生活の工夫をしたりと治療内容を変更したとしても、変更によって起こった少しの前向きな変化に気づくことが難しくなります。
また、少し良い方向への変化があったとしても、診察の直前に良くないことが起こったり、診察の手前で体調が悪くなったりすると、調子が良くないという記憶や印象に頼った評価の仕方をします。
うつ病の症状変化を正しく捉えていくために、是非ご自身の症状を10点満点で良いので点数にして記録してほしいと思っています。
うつ病に点数をつけるという考え方は、難治性鬱病の治療を適切にしていく上で非常にパワフルなテクニックであることが認識され始めています。
症状の点数化は、お医者さんだけでなく患者さん自身にも心がけていただけると、非常に良い方向に治療が向く可能性があります。
ではここからは、うつ病がなかなか治らないところから回復した方の特徴を三つお伝えしたいと思います。
①主治医と腹を割って話せている
そもそも主治医が鬱病と診断したり鬱病以外の要因を把握するには、患者さんが主持医に気軽に話せる関係性が必要です。
こんなこと言ったら怒られるんじゃないかなどの余計な心配をせずに、症状以外の色々な困り事や、ほんの少しあった良かったことも主治医と話せる関係性を作れていると、回復の上で非常に役に立つと思います。
そのような関係性があると、患者さん自身も楽ですよね。
➁大切な薬がどれか理解できている
仮にいろんな種類の薬を飲んでいたとしても、うつ病治療で一番大切な薬を患者さん自身がきちんと把握していることは本当に大切です。
睡眠薬が出ていたり胃薬が出ていたり痛み止めが出ていたり、そういった雑多なお薬の中で、どれが抗うつ薬でどの程度の量を飲んでいてどういった副作用が出ていて、そのためにどんな工夫をしているのかを、お医者さんだけでなく患者さん自身も知っておいて下さい。
うつ病がわけの分からない怖い病気ではなく、抗うつ薬という武器を使って戦える相手だということを実感できると思います。
③うつ病の症状を見える化している
これは、うつ病の症状を点数化することにそのまま結びついています。
点数化は、なかなか回復しないうつ病の治療法として積極的に取り入れて頂くと、自分の症状が良くなった時も悪くなった時も早めに気づき、次の一手を考えやすくなります。
うつ病の点数化を治療に取り入れると、非常に役立つと思います。
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上記の尺度は十点満点じゃないので、ちょっと分かりにくいけど、とりあえず十点満点で自己評価してみるといいかもしれない。
日記に記録をする。プラス、点数も書いておく。分かりやすいかも。
渥美ドクターの本音がチラリと伺える動画だったな(笑)
「横で見ていると分かることですが」って。当事者ってのは客観性がなくなるものだからね。とはいえ医師でも客観視できなくなるのか。むむう。
まあ、人間だしねえ。
それと、主の薬をきちんと検討せずに、些末な症状に対してあれこれ薬を出しているっての。わっかるー。ちょっと皮肉だねー(笑) ビジネスだもんねー病院もねー(笑)
だからこそ、自分の病気なんだから医師に丸投げせず自分も学ぶことが大事なんだね。主治医がどう思っているかは分からないけど、ドクターと患者の情報交換がスムーズじゃないと治療が上手く進むはずもないからね。
患者側が気を使って話してる段階で、なんかもう違うんじゃない? って私は思ってるけどなあ。腹を割って話せる医師。ふむ。以前の主治医はそうだったな。今は三分診療だから違う。
ま。病院は選べます。どうしても合わないドクターなら、病院変えましょう(ぶっちゃけ)