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読書感想『「いい人」の本性』第十一章 犯罪を助長する「専門家」

第十一章 犯罪を助長する「専門家」

今回も朝日新聞の記事から始まる。
安倍晋三元首相襲撃事件から半年が経過した2023/1/8、メディア各社はこぞって当該事件を論じたり振り返ったりする記事を掲載した。

朝日新聞が配信したのが「時代に敏感、感情任せでない犯行 安倍氏銃撃、容疑者の投稿分析」という記事。安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(42)がXに残した投稿を犯罪心理学専門の教授が分析するという内容だ。

教授は2019~2022/6までの1363件のポストから頻出単語を抜き出し、頻度が高いほど大きく表示した画像を示す。最も大きな文字で表示されているのは「政権」「日本」。ついで「安倍」「自民党」「統一教会」「憲法」という単語が続く。山上の脳内を可視化したような図だ。

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拝金主義者、中立を装う人、国際テロ事件の首謀者、容疑者は「かわいそうな弱者」、弱者ポジションのうばい合い(争奪戦)……興味ある章タイトルの並ぶ著作を一章ごとに掘り下げた読書感想という名の述懐。

飯山陽氏の『「いい人」の本性』の読書感想を章単位で記述。 著作の内容から想起したわたし自身の体験や思いを書き綴る。まえがきから一章ごとの記…

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