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[WK15]5月8日

またしてもかなり間が空きました。
抗がん剤、ステロイド、投薬、強制給餌、2~3時間置きの食事。
この3か月の間、3年前と同じような闘病生活を送っていましたが・・・・

消化器系のリンパ腫は生存率は発見から3ヶ月〜6ヶ月。
当然これは治療をした場合で、治療しなければ存命期間は1ヶ月。

2月1日に小腸、大腸の終わり付近にリンパ腫が確認されてから今日で3ヶ月と7日。存命率の最初の山場付近になる。
先週までに小腸付近のリンパ腫は無くなっていると言われていて少し安心していたけれど、先週後半から全く食欲が無く、毎朝吐いて、日に日に元気が無くなってきた。
エコー検査の結果、小腸のリンパ腫は消えているが胃の下にあるリンパ節の腫れがあり、炎症マーカーがかなり高い事が判り、膵炎の可能性があると告げられる。
引っ越し先で見つけた病院に毎週通っているのだけれど、新しい主治医は検査結果を伝えるだけで、治療方針をこちらにちゃんと伝えてくれない。
「んー、どうしよっかなー」
が口癖なのか、毎回曖昧で変わり映えのない投薬方法を告げられる。
息が荒いという事を伝えても、特に追加検査なども無く。
どうにも不安になって、3年前に通院していた病院のHPにある「問合せ」から連絡したら、すぐに元主治医から「診察させて頂きます」の返信が。

今までの治療履歴やエコー画像は数日後にならないと共有出来ないと新しい病院から言われ、今までの治療で判っている分だけを書き起こして元の病院に駆け込んだ。
前の主治医曰く
「特におかしな治療は行っていないと思われます。ただ小腸に出来たリンパ腫は胸郭よりもかなり厳しくて、基本的に猫のリンパ腫治療は”緩和ケア”だと思って欲しい」

そして冒頭にあげた存命率について説明を受けた。
あぁ、ここが踏ん張り所だし、場合によっては諦めるポイントなのだと知る。
良い事も悪い事も全て論理的に説明され、選択肢もいくつか提案される。
その中で、どれが私たちに最適解なのかを導き出してくれる。
更なる検査の結果、腹膜炎である事は間違いなく、膵炎の可能性が非常に高い事、そして胃以外にも胸骨裏側のリンパ節の腫れも確認出来た。
このリンパ節の腫れがリンパ腫によるものか、膵炎によるものかは判らないと。
白血球の数値が低く、この状況でリンパ腫にアタックをかけると骨髄が破壊されてしまう、
「病気で死ぬのはある意味仕方のない事だけれど、治療でそうなるのは避けたい」
そう先生に告げられ確かにその通りだと思った。
だけど、苦しさからは開放してあげたい。
膵炎に効く「かも」知れない注射を毎日打つと決めた。

私はこの時”踏ん張る”事を選択したのだった。
それが最大の間違いだとも知らず。

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