下北沢コミューン研究部 最終回「無謀なるものたちの共同体」(ゲスト:今政肇)
下北沢コミューン研究部第1回目は、笹塚コミューンのメンバーによる北米アナキスト系コミューンの訪問報告、第2回目はニューヨーク在住の批評家、高祖岩三郎「アルトーのペヨーテ/先住民のペヨーテ」のテキスト輪読、第3回目は日本のオリジナルヒッピーコミューン運動「部族」とその系譜について取り上げてきました。
最終回の今回は、1回目のゲスト笹塚コミューンと共に李珍景『無謀なるものたちの共同体』の同名エピローグ部分を取り上げます。ゲストに本書を翻訳をされた今政肇さんをお招きし、韓国の研究共同体「スユノモ」のお話など交えて本書を一緒に読み解いていきます。
タイトルにピンと来た方、韓国のコミューン主義に興味のある方、未読の方歓迎です。お気軽にお越しください。テキストのコピーをお配りします。
(ハーポ部長)
日 時:2024年11月21日(木)19時半〜(開店18時、閉店23時)
会 場:気流舎(下北沢)
会 費:入場無料、投げ銭制(コピー代)
店 番:ハーポ部長
『無謀なるものたちの共同体』
李珍景[著] 今政肇[訳]
資本主義の「外部」を構成するコミューン主義者たちは無謀な者たちである。コミューン主義(commune-ism)は共産主義(communism)の、その失敗から産まれてきた。民主化・世界化以降も一貫して生が切り刻まれてきた韓国で、共に生きる知の生産を実践する思想家の横断的存在論。
ゲスト
今政肇(いままさ はじめ)
高知で高校を卒業後、ロサンゼルス近郊の大学で文化人類学を学ぶ。2000年代中頃、韓国と日本にまたがる植民地の記憶についての博士論文の研究の最中にスユノモと出会う。(そのせいでもないが)フィールドワークをこじらせる。2012年までソウルに在住しスユノモ会員として活動。現在では、かつての百済と新羅の国境地帯である山間部で小学校に通う娘二人とあいかたと共に地域および都市の間の地味な関係をつなぎつつ、なんとかしようとしている。(本書略歴より)