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『見てはいけない』【怪談】
これは俺が病院に通っていた時の話です。
命に別状は無いのですが、珍しい病気と言う事もあり
小さい頃から定期的に検査通院していました。
モノレールで一時間程の所にある、ひっそりとした病院。
検査を受けると謝礼を貰える事から続けています。
検査は薬を投与して三十分横になっているだけの簡単なもの。
暗いトンネル状の機械の中に居るだけでした。
普段は中に入るとすぐに眠ってしまいます。
で
『言ってはいけない』【怪談】
顔は血色がなく蒼白く目は窪み、黒く覆われ眼球は全く見えない。
不気味な顔で俺を指さしブツブツと何か言っていた奇妙な女。
脱線事故のモノレールで『あの女』に出会ってから数日後。
俺は気になり、噂話をしていた看護師を捕まえ問い詰めた。
訊けば、病院内で赤い光について噂が出たのが数か月前。
ある看護師が電車の窓から不思議な光が見えると言い出した。
その揺らめく深い赤はまるで血液の様な表情
『聞いてはいけない』【怪談】※『見てはいけない』『言ってはいけない』の後にお読み下さい。
暇つぶしに投稿サイトを開く。
小説投稿の欄に見慣れないタイトルの作品がアップされていた。
『指さし後ろ~決して振り向かずにお読み下さい~ 』
そう書かれていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
――指の呪いって知ってる?――
『見てはいけない』
『言ってはいけない』
『聞いてはいけない』
もしこの三つを破ると背後に『アレ』が現れるんだって。
◇◇◇◇◇◇◇◇
そう書かれていた。
何となくクリ