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キルハトッテ10月のおたより

どうも、キルハトッテです。
お久しぶりです…!
日常の些細なことを書いた短文と、お知らせを共に。
よかったら、読んでいってください。


豊岡にいってきた

9月に豊岡演劇祭2024 フリンジ ショーケースで『のび〜る旅館』という作品を上演してきました!

あらすじはこんな感じ。

とある観光地。わたしはあの人と古い旅館に泊まっている。
この旅行がおわれば2人の関係性もおわることは気づいている。
だから、わたしは旅館の廊下の長さをのばし続けて、あの人が帰れないようにしているのだった。 

タイトルそのまんま、廊下がのびる話です。

今回はおわらせ方にすごく悩みました。

再演するかもしれないので、どんなラストシーンかは書かないんですけども。
最終稽古をおえてもこれ、どうなるんだろうという感じで豊岡へ行って。

不思議な体験だった。
帰り道、吉沢と新幹線に乗っていて。
彼女は横で映画を見ていて、私は乗り物酔いがすごくて窓側の席で目をつむってた。お互い疲れていたし特に会話はない。
そして、長い沈黙の後に「たのしかったね」と口から出た時。あー、こういうことだったのかと、腑に落ちました。
実際に旅をして帰ってきた身体だから、わかるんだとおもった。
「帰るまでが〇〇ですよ!」ってよく言うけど、こういうことでもあるのかもと。

また、この作品を持ってどこかへ行きたいなー。

(山本)


豊岡と食を振り返る

豊岡に着いてはじめに食べたのは、ショッピングモールAityのフードコートにある海老天丼。だし汁?決め手の味の液体?がかかっているのに衣がザクザクでお腹いっぱいになりました。隣のクレープ屋も同じ人達が担当していて、フードコートを一つの店が取り仕切っているのがすごくいい。その日は日差しも強くて暑かったけど、2日目は比べものにならないくらい、世界はサウナですかというほど暑かった〜

宿の朝食が毎日おいしくて、影響されて、最近は小鉢と豆皿を買おうと物色中。卵料理と魚料理の法則を見抜いて、2日目からはずっとメニューを当ててた。でも、初日に飲みたいけど有料そうで勇気が出なかった瓶オレンジジュースが2日目にお盆にのっていたのは嬉しいサプライズ!

初日の朝食
特製の苺ジャムがのったヨーグルト!


夕飯は何かと時間がなくてコンビニ•スーパー飯になっちゃうこともあったけど、山本が「これいつか思い出しそう」って言ってたのを忘れない気がする。ただの旅行じゃなくて、演劇しにきてるからこそだな〜と思いました。限界飯も一緒に限界な人と食べるとくすぐったい。

ナイトマーケットで大道芸を見ながら食べた鹿肉サンドの血。(丁寧に焼かれてすごくおいしい)(血を感じたのは大道芸の方のほうにだな、最後の大技でサバイバルナイフを3mの一輪車の上で袋で目を覆ったままジャグリングしていて(言葉にしてもとんでもない状態!)芸が極まってしまって成功と存命がこんなに重なってしまうものなのだなと。)
うさぎストライプの野外劇も観て、歌唱が気持ちよすぎてその他のことがどうでもよくなってた。気づいたら食べてたタコスのソースを盛大に服に滴らせておりました。声と人生を享受したのでご機嫌でした。芸パワー。

(吉沢)


麻雀牌になったプードルのリング

が、忘れられない。

今年の夏、新宿駅でやってたポップアップストアでみつけた。
白の真ん中に宝石が埋め込んであるやつ(白ポッチ、というらしい)の宝石の部分にプードルがはまっている。

忘れられないのは、プードルは私の手元には、いないから。

なんで買わなかったんだろう。
多分、自分の指におさまっている姿が想像できなかった。
あまりにCUTEすぎて。
CUTEなものを身につけるのは、それとなく覚悟がいる。

悩んでるのをみて、一緒にいた友達が、「もし買わなくても他の良い人に貰われるから大丈夫って思えば良いよ」と言ってくれた。

買わずに帰った。

そういうモノが今年の夏はたくさんあった気がする。
いや楽しかった、とっても楽しかったのだけど、それで尚更なのかもしれない。

だから、せめて、そういうモノぜんぶ、素敵な人の手に渡りますようにって願ってる。

や、違う!

もし、街で麻雀牌になったプードルのリングをつけているひとがいて、すれ違ったら。
やっぱり悔しい。
とても素敵な人だったら、もっと悔しいかもしれない。

私だったら、あんなCUTEなものを身につけていたらニマニマして歩いてしまう。
気持ち悪い感じにどうしてもなってしまう。
だけど、想像の中の素敵なその人はスン、としていて、当たり前のような、それこそ、うちの子のお散歩なんですという顔で歩いている。

く、くやしすぎる!

欲しかったけど手に入らなかったモノ(や、経験、手に入るという言い方は全然適切じゃないけど、ひとなど)がそのひとを形作ると思う時がある。物語を書く時も登場人物の"それ"がわかった瞬間、いきなり奥行きが出て、いとおしく感じたりする。だから、悪いことでは全然ないって、言える。

でも、手に入らなかったモノをなんとしてでも手に入れたい気持ちは、もちろんある。間に合うんだったら。そういう欲望だって面白い。

麻雀牌になったプードルのリングを見つけた方はご連絡ください!
秋になっても諦めません!

(山本)


LOVE
ROMANCE
IDEOLOGY(ラブ•ロマンス•イデオロギー)

本を読んだりドラマを見た後の「憑依の時間」が好き。憑依したその人と自分の普段の歩幅だったり、身体を動かす時の力任せの度合いだったりがまるで違って、(大抵身体をぶつけることが減る)それによって普段の身体使いを知ることもできる。(おてんばすぎる、ちょっと身につまされる)

普段より細々とゆっくり動く身体を、弱いことを表明しているようだ、これを弱点として突かれてもなんの文句も言えない。と思った私に内在化しているのは誰なんだろう。
大股で風を切って歩くのが好きだけど、いつでもどこでも好きなわけじゃない。爽快さは威嚇ともつながっているかもしれない。

なんだかずっと敬意を求めている気がする。

求めていることを卑しいと思うのも、「誰か」なのか。別に自分でないわけではないのだが。

女だから若いから舐めてるんでしょうと思うなかで、弱いものが危機に晒されることに納得している、いや。納得していると言うより、体得しているみたいな感じ。でも思考でもある気がする。
今稽古中の現場で、物質はエネルギーになり得るという物理の公式を教えてもらった。私の小指が全てエネルギーになれたら、都市が吹っ飛ぶ。
失うものなしには勝てないけど、勝てる可能性は無くはない、ということを体得できるか転がしている。
勝ちたいんじゃないんだけど、負け根性をぶっとばしたい。いや勝ちたいか。勝ちも負けも選択肢にできたら、一種の恋のジレンマにひとつの光があるのでは?

内在化した社会を炙り出したい 私を自由から遠くに捕らえている思考がある気がする。それは私の中にある気がする。

(吉沢)


おしらせ

吉沢が出演します⭐️

Dove and Olive
第3回公演『karmic rEtribution』

作=レメク
演出=中村乃愛

【キャスト】
山岸大起
吉沢菜央(キルハトッテ)
長田健生
工藤千鶴
板崎泰帆
平栗史麻
我妻寿来
小野口伊織(劇団鏡)

▼公演日時
2024年
10月18日(金) 18:00
10月19日(土) 13:00 / 18:00
10月20日(日) 13:00 / 17:00
※受付開始・開場は開演の30分前。

▼会場
シアター・バビロンの流れのほとりにて
(東京メトロ南北線「王子神谷駅」から徒歩13分)

▼チケット
一般 3,000円
学生 2,500円
※当日精算のみ、自由席
※当日券は3,000円均一

▼チケット予約
※公演当日の0時まで予約可能。

▼スタッフ
作 レメク
演出 中村乃愛
美術 岩﨑円花
照明 鷲津 悠
音響 福田彩花
舞台監督 坂本美羽
制作 本庄陸人(よた)
宣伝美術 林 碧海

協力 エンパシィ/キルハトッテ/劇団鏡/よた
企画・製作 Dove and Olive

▼お問い合わせ
Mail:doveolive.noah@gmail.com
(担当:ホンジョウ)


山本が演出として参加します🍓

チャミチャムcase3
いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

出演
関彩葉・土本燈子・波多野伶奈

脚本:三浦直之(ロロ)
演出:山本真生(キルハトッテ/にもじ)

2024年10月29日(火)-11月2日(土)
@水性(中野)

🗓Schedule
10月29日(火) 19:30
10月30日(水) 19:30
10月31日(木) 15:00/19:30
11月1日(金) 15:00/19:30
11月2日(土) 13:00/17:30
◎開場は開演30分前
◎上演時間約60分予定

🎫Ticket
一般:3,000円/学生:2,500円
団体応援チケット(缶バッジ付):5,000円

ご予約はこちらから

◎ディレイ配信:2,000円
詳細はHPにてご案内いたします

◎会場
水性-suisei-

⏬詳細

スタッフ
舞台監督:月館森(露と枕/盤外双六)
音響:近藤海人(かまどキッチン/オドリバ)
音響操作:渡邉結衣(にもじ/みちばたカナブン)
当日運営・宣伝写真:中嶋千歩
宣伝美術:古戸森陽乃(かるがも団地)


暖かくして、さみい冬を乗り切りましょう!

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