私は好きだった人に貰った、ラッピングが半開封になったままの誕生日プレゼントを整理していた。中身は私が好きなアニメのキャラクターとのコラボのジェットストリームの多色ボールペン。 それなりに良い値段したんだろうな。 と思いながら普段から文房具を片付けている引き出しにしまった。 なんで好きな人が複数人居たらダメなんだろう。 なんで恋人が複数人いたらダメなの? 「日本では重婚が禁止されているから」 そんなことは分かってる。分かっているけれど、じゃあどうして 大切な関係で居たいと思っ
あたしが私に与えていた痛みは全て、麻酔だったのではないか あれは私の守りになったか?私の助けになったか?私の叫びを代弁したか? 人間として壊れた方が良かったんじゃないか?もっと早くに、もっと周りから分かりやすく 耐え続ける必要なんて無かったんじゃないのか? 麻酔の強さだけがどんどん強くなって、色々な人間としての感覚が鈍くなり、失われていったのではないか? 「あたしは自分の為になれていた」と言えるの? 姉は優しいから、 姉は、ずっとずっと優しくて、人間味があって無邪気で、ずっと
季節が春になって私の住んでる地域では雪はほぼ見なくなった。 私は正直彼女のことをどこか鬱陶しいと思っている所があったと思う。 でもだからこそタイムラインからあなたが消えたあの日から、私のタイムラインからは鬱陶しいくらいの彩やかさと闇の深さが消えてしまったのだろうと思う。 これが人が生きるということで、これが人が死ぬということなのだと、実感とはまた違う、新たな感覚を感じている。 彼女とは実際に会ったこともなければ仏壇参りにも行ける程の仲でも無いだろう。 でも何故か時々頭に過ぎ