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こんにちは。
千葉県流山市にある、いちばんはじめの親子のコミュニケーションスクール「きいろいぼうし」の中村ともみです。

おしゃべり前の赤ちゃんとママ・パパのコミュニケーション、ファーストサインのレッスン風景や、元図書館司書として絵本や読み聞かせについて、そして、4歳の男の子を育てる日常をお伝えしています。

子育ての中に、絵本の読み聞かせを取り入れたい、と思う親御さんは多いと感じています。


絵本は教育に便利な道具ではない

巷では、絵本の読み聞かせを続けていると、語彙が増える、読解力がつく、集中力がつく、国語の成績がよくなる、とさまざまなメリットが語られています。
しかしそれらはどれも、おとなの視点に立った短期的なメリットだということにお気づきでしょうか。

おとなから見て、こんなに教育に役立つメリットがあるなら、読み聞かせを取り入れよう。
もしあなたがそう考えているならば、厳しいことを言うようですが、お子さまはそれを敏感に察知してしまっている可能性があります。

子ども時代を振り返ってみて

あなたの子ども時代を思い出してみてください。
将来の役に立つから、と言われてはじめた習い事。そのうち、おとなになった現在でも続けているものは、いくつありますか?

わたしはひとつもありません。スイミング・スクール、体操教室、お習字、そろばんと当時の子どもがやりそうなお教室に通っていたにも関わらず、です。
そのすべてが、わたしの性格や向き不向きは関係なく、親の「将来に役立ちそうなもの」という視点から選ばれたものでした。
通うのがたのしかったものももちろんありますが、苦手を通り越して、苦痛なものさえありました。

習い事ならば、それでもいいかもしれません。
しかし、読書は一生つきあっていく可能性のあるものです。

読書とは、この世界とのつながり方である

子どもはみな、成長するに従い、この世界でどういうふうに生きていくのか、どういうふうに世界とつながっていくのか、よりどころとなる指針が必要になります。
その指針とは、子ども時代のある一時期だけに必要なものではありません。
思春期になっても、おとなになっても、老いてからも、いや、死ぬまで必要となるものです。

サッカーで築く子もいるでしょう。野球や、マラソンかもしれません。芸術制作にのめり込む子もいれば、ピアノやバイオリンを弾く子、ダンスで表現する子と、さまざまでしょう。
親が柔道でそれを築き上げてきたからといって、その子どもがおなじように築ける保証はありません。
もし、そのどれもがその子と世界とをつなぐ架け橋にならなかったのであれば、わたしは読書をおすすめしたいと考えています。

こちらにも書いているので、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは本を読む習慣に救われた人間です。

馴染めなかった学校生活の中で、読書をすること、想像の世界に飛び立つこと。
これがあったから、毎日をやり過ごすことができました。
読書を通じて、さまざまな世界に触れることで、たとえ現実の社会とは隔たっていたとしても、この世界とのつながり方を学ぶことができたのです。

チャンネルは多ければ多いほどよい

ここまで極端ではなくとも、子どもが世界とつながるチャンネルは多ければ多いほどよいと感じます。
人生は二者択一である必要はありません。
バスケットボールと読書、編み物と読書。そうやってお子さま自身が選び取った先に世界は広がっていくのです。

読書だけが社会とのつながり方を提示してくれる存在ではない。
けれども、読書という社会とのつながり方は選択肢として存在しているということを、わたしは訴えます。

そして一人の親として、子どもにできることは、世界とつながるたくさんのチャンネルを用意してあげることだと考えています。


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