言葉がなければ定義もない
人権とか、差別とか、いじめとかいろんな言葉がある。
少し前まではなかった言葉でも、新しく生まれる言葉がある。
ジェンダーとかアジェンダとかベンダーとかよく分からない言葉がある。
なんだかよくわからない事象に定義をつけたくなるのは研究者にとっては譲れない性なのかもしれない。
とてもよいことだ。
一方でなんとなく許容されていたことでも、定義をつけられることによって途端に許容出来なくなることもある。
例えば、女子力という言葉がある。
女性に対して言うのと男性に対してのそれは少々意味が異なる気がする。
スキンケアをし、ヨガが好きで週末にはスイーツを作る。
一般的なという言葉が的を得ているかは自信がないが、とくにありふれたことだと思うし、そんな人もいるだろう。
男性がそれらを行うと女子力が高いと言われがちだ。
別に馬鹿にされているわけではないのだが、自分のことを女子力と定義付けされたようで釈然としない。
自分も知らずのうちの行っていそうだが、丁寧で心のこもった日本語を使っていきたいものである。