11月に読んだ本



※内容のネタバレあるので注意※


9割BL小説。あとはキャラクター小説とか。
私が読んだ順番にご紹介しているので、BLとキャラクター小説で分かれていません。



1.怪傑レディ・フラヌール/西尾 維新 先生

返却怪盗、最後の一品を返却しようとしたらフラヌール(自分)が捕まったとの急報が!?
自分は別に捕まっていないし、こんな時に偽物が!?と捕まった偽物を確かめるために場所もわからない監獄へ…そこでばったり出会した虎春花と一緒に。
しかし捕まっていたのは道足の妹で、今は5歳に後退している筈のふらのだった!?
2巻で弟の軍靴との話だったし、ラストはやっぱり…と思っていたらやはりVS(?)ふらのだった。しかも天才的頭脳はそのままに記憶の戻った、自分が道足や軍靴にいいように使われていたと知っているし、自分が父を殺したと思い出している…自分から出頭して捕まった妹を監獄から出す方法とは…

ふらのちゃんとのあれこれが1番メインではあるけれど、なんと言っても道足が本当にいきなり虎春花に結婚を申し込んで、即OKだして、そして結婚した2人。えっ…!?ここだけは本当に早すぎて笑った。すごいとんとん拍子に結婚した、そしてラストには子供が出来てる。
虎春花ファンの私は虎春花が主人公の話も読みたいし、2人の子供の話も読みたいなぁ〜〜!



2.生贄に転生したけど、美形吸血鬼様は僕の血を欲しがらない/餡玉 先生

BL版美女と野獣みたいなお話。
前世で読んだバッドエンド小説の主人公・トアに転生していた元日本人の都亜はバッドエンドは嫌…!?となんとか抗おうとするが、なぜかその相手、吸血鬼のヴァルフィリスは美味しい食事もふわふわなベッドも与えてくれて…
BL小説の流れに沿って話は流れていくけれど、どうやらヴァルは本編とは別人格なのでは…?と思うくらいに優しい。
御伽話みたいな感じなので、こうなるんだろうなぁ…とラストもある程度よめるけれど、こんなのでいいんだ…。嫌なやつはやっつけられて、2人は幸せに…が1番スッキリするんだからさ。
それにしても花嫁探してた獣人のアンル、どうせ可愛いから男と付き合うんだろ〜と追っていたら普通に女の人(狼)と出会って子供もいて笑った。そっか。



3.残酷王の身代わりと恋に落ちた堅物将軍/貫井 ひつじ 先生

異世界の自分と入れ替わった奴隷のアンリ。異世界の自分は残酷王として色々な人から死を望まれていて、そんな“自分”の身代わりとして召喚されてしまったアンリだったけれど、あまりにも人が違いすぎて別人だとすぐにバレる。
元の世界に帰るべく、アンリを保護してくれたクロヴィスのもと、平和に過ごしていたけれど…。
貫井先生の善人すぎる受からしか得られない栄養がある。
自分の家族を殺した王を恨んでいるのに、その王にそっくりなアンリを別人ときちんと理解して保護したクロヴィスは大人すぎる。
ちゃんと王の方のアンリは罰を受けていてスッキリ。結構なかなかな事をやっていたので、そりゃ殺したいほど恨まれて当然…。
元の世界に帰ったアンリがまずやったことが同じ奴隷仲間を解放する事って…いい子すぎるよ。
ちゃんといい事の方のアンリが幸せになれてよかった。



4.王子と宰相の恋煩い やり手宰相は初心で健気な王子の純愛に絆される/名倉 和希 先生

ずっと好きだった宰相の頼みから、双子の妹の影武者として入れ替わる事をOKした王子のロデリックはあと一日でその役目も終わろうとしていた…勤めを果たしたら告白しようと考えていたけれど、ある事件に巻き込まれて!?
名倉先生の不器用過保護攻って良いんですよね…。
ロデリックとのすれ違いで、座り込むほどショックを受けたの笑った。先生の書く攻ってこういう所があるから毎回面白い。好きすぎるんだよね、相手を…
今回はロデリックの家族も本当に良いキャラクターで、特にお母様(女王)なんて、自ら剣を持ってヒースを斬ろうとしているし、5年関係が続いたらまぁ、受け入れてやる、と眉間に皺を寄せながら言ってどうせ別れるだろ…と思いつつも子供が大切だから穏便に終わらせようとしている。良いお母様。
姫の影武者をしていただけあって、美しくて美容にも力を入れていたロデリック。やっと男として剣も習えるようになったとは言え、多分見た目はそんなに変わらないだろうなぁ、体力はつくけど…。



5.騎士団長は異世界バーで恋に落ちる/魚形 青 先生

異世界に“店ごと”飛ばされたバーテンダーの薫は無愛想で無口だけれど、何かと気にかけてくれる騎士団長を少し気になり出していた。そんな時、異世界人店主としてオープンしたバーが大ウケし、さらに恋が成就する酒と噂が流れたせいで使用が禁止されている魔法を使っているのでは…とあらぬ疑いをかけられてしまう。取り調べとして、団長にも酒わ提供すると後日、魔法をかけただろう!と店に乗り込んできて…。
アイロスが自分は怖がられているし、嫌われている…と思いながらも薫が好きだから店に通っていたのが可愛い。薫の奥手なのも裏目に出ているので、両片思いみたいになってる。じれってぇ〜〜!!
ラストには自分の地位を捨てても薫を選んだアイロスだったけれど、こういう時家ごと異世界に飛ばされているのは本当に良い。攻がいくらお金を持っているとはいえ、2人で住む家がすでにあるに越したことはないからね…。



6.死に戻り皇子は最愛の弟皇子のためにループを止める/切江 真琴 先生

自分以外の皇子4人が毒殺された!?自分が犯人だと思われ、1番仲の良かった第三皇子の従者に殺されてしまった…筈だったが、気がつくと毒殺騒ぎの前日に戻っていた!?
犯人は誰なのか、怪しい人が2人いるけれど、自分の命の残りを使ってループするたびに少しづつ情報をかき集めていく。どのループでも突拍子のない自分の発言を信じてくれる第三皇子を守るべく、誰も死なせない…!とループを繰り返していく。
やっぱり犯人はあの人かぁ〜となる話だったけれど、もう1人の怪しい人物が後継人とは言え、皇子に媚薬を飲ませるのは何…????実は母のためにやってました、と言われてもそうですか…と許せるような事じゃないでしょ。最後のループでは味方になって良い人(?)っぽく書かれてるけど、私は許してないからな…!
中華風でドロドロの後継問題、そして殺人、とBL抜きにしても面白かった。



7.はなれがたいけもの ふわふわなほん/八十庭 たづ 先生

ディリヤと家族のふぁふぁ幸せいっぱいな一冊。
アシュちゃんが本当に良い子なんだけれど、きちんと我儘も言うし、駄々こねるし、可愛い〜〜…
前回で新しい家族ユジュちゃんも増えた事で、さらに幸せいっぱいになった一家。もっとララちゃんとジジちゃんが大きくなった姿がみたいなぁ。
やっぱりアシュちゃんとユジュちゃんは大きくなったらお付き合いするのか…?!なんかもうそうにしか見えないなぁ。
この家族にはずっと幸せでいてほしい。
どうやら次はエドナちゃんのお話らしいけれど、どうなるんだろうか。シリアスらしい。えーー!?エドナちゃんも幸せになってほしい。
この幸せいっぱいな本の後に、シリアスいっぱいな話は心臓に悪い。



8.いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます 2/日色 先生

頭ゆるーい主人公の2巻きた!
今回も「ふぇ」「んにゃ」多めの主人公。これが王子の婚約者なんだなら、国の未来が不安すぎる。
そしてずーーーっとクライスに溺愛されつつも、クライスの義弟(こいつも謎の人物に唆され)に攫われて、ボコボコにされてしまう。
いよいよキルナを亡き者にしようとする人物も出てきたようで、次の巻で敵がわかるかな?
話をワクワクしながら読むBLと言うよりも、頭空っぽで読むのにちょうど良い。クライスも王家の人たちも、キルナの事カワイイ〜!で迎えてくれているので、まぁ、皆さんが良いなら…。主人公は皆んなに愛でられるだけの王妃になるんだ…。



9.召喚士は最後に笑う 勇者パーティを追い出されたら魔王に「飼え」と迫られました/おぼろ 先生

一日に一体しか召喚できない事で一族からも、パーティメンバーからも落ちこぼれだと言われているリオンはついに勇者パーティからクビを言い渡された。一人旅を続けていた所に出会ったセイリオスと名乗る人になぜかベタ褒めされ、一緒に旅することに…。
勇者が一人ではなく、何人もいるこの世界。魔王も東西南北に一体ずついるので、四天王みたいで面白い。しかも魔王を倒したは良いものの、魔王がいないと魔物が暴れ出すので、魔王にはいてもらわないと困る…人間にも優しい魔王が居てくれたらなぁ〜!で、リオンにだけ優しい魔王がラストには北から南の魔王になった!よかったね!
きちんと伏線も謎も回収されてスッキリ。ハッピーエンドで良かった。今までリオンを見下していた一族の人たちの手のひら返しにはモヤッたけど、お兄ちゃんとは仲直りできてよかったね…。でも今までツンしすぎたせいでリオンに素直になれてなさそうだけど。
魔王の姿も人間の姿も犬?の姿もかわかっこいいセイリオスが素敵です。



10.出来損ないのオメガは貴公子アルファに愛され尽くす エデンの王子様/冬之 ゆたんぽ 先生

オメガのみが通う学園で“王子様”と呼ばれるくらい見た目アルファなオメガ・レオンは婚約者を見つけるためのパーティーで騎士のジェラルドに声をかけれ、婚約する事に。
ただの婚約話のみでなく、主人公と攻、二人に関わる謎の研究所と薬。この辺りがうまく絡み合ってドキドキな話になっている。でも主人公狙われすぎる…。外に出るな!!
そして主人公の初恋の女の子の秘密も(まぁバレバレだけど)結構後であかされて、ジェラルドとその父の関係、継母との関係もきちんと回収されて良かった。
レオンは何もなければアルファになる筈だったのに、幼い頃誘拐され、研究所で薬を投薬され、無理やりオメガにされてるって事…!?それのせいでオメガなのに発情しないと言う事態に陥っていた。これをどうするのかなぁ〜なんやかんやで発情した!ってなるのかなぁ〜と思っていたら、きちんと理由をつけられてこうすれば発情するよ!と…そのあたりなぁなぁにしないのは好感が持てる。
なんだかリックが可哀想…ではあるが、結構な事してるし、愛してくれる番もいるのでこの先も大丈夫だろう。



11.千秋 3/梦溪石 先生

大怪我の影響で人格が分裂した晏無師のため、陳恭一行と共に砂漠を行く沈嶠。
まだ元のようには戦えない晏無師を庇いながら行くが、砂漠を共にし、晏無師が生きていることは黙っていると言う約束を見事に破った陳恭のせいで再び、命を狙われ、襲われることになってしまう。
そしてそんな時、長安の都では、斉が滅ぼされていた…。
千秋は本当にバトルシーンがすごい&楽しい!
一巻では記憶がなく、目も見えていなかった沈嶠が今では一対数人でも有利になるくらいには強くなっている。バトルシーンが楽しすぎて、この二人が全く結ばれる所か、仲良くなるビジョンが全く見えないことなんて頭からぬける。次で完結みたいだけれど、本当にこの二人結ばれるの!?
ラストが全く読めない作品なので次がとても楽しみ。
あと陳恭だけは絶対に許せない…でもこういうキャラって結構生き残るのよねぇ〜…



12.Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない 2 /仁茂田 もに 先生

前巻、全く何も回収されなくて、え???と思っていたのがこの巻で全て回収されて本当の本当にハッピーエンド!
これは一巻から続けて読んだ方がいいかも。
主人公カップル以外の人物たちの恋の行方まできちんと丁寧に拾われていて良い終わりだった。
そしてこの話の目玉である両片想い(結婚済み息子あり)のユーリスとギルベルト。もっとお互いに自分の想いを口に出せばいいのに…と前巻から思っていたけれど、やっと…!!本当の意味で結ばれた二人。もっと早く話しておけばこんなややこしい事にはならなかったのに…。この不器用攻と自分への好意に鈍感な受だからこそ、ラストにはこんなに感動出来るレベルでよかったね〜〜!と親目線になれる。
これ、ユーリスの前仕えていた、第一王子のヴィルヘルムと、その夫のカシャームの話も読んでみたいな。



13.詩集 無機物の意思受容/ミョウケン・イビヒューム

※宝石の国に関するネタバレは無し。特装版についてくる詩集の感想のみです。

これ、これがコミックにつく時代かぁ…。
宝石の国の世界観を壊さず、13巻を読んだ後にじっくり読むとあぁ…とまたグッとくる。
そして表紙にあるサイン。“アレ”じゃん!かわいい。
一冊の詩集としてもとても良い。詩の横に石のスケッチがあって、タイトルの通り、石たちの言葉を綴ったもの。
この子、こんな事言ったんだ。意外と難しいこと考えているな。と石のスケッチを眺めながらニヤニヤできる。




まとめ


あっという間に一年が終わります。
今年もなんだかんだいっぱい読んだなぁ〜。読む気分だったらよむ、別のことしたかったら別のことする。今月は何冊読むぞ〜!と考えたこともないので毎月ばらつきがあります。

宝石の国も最終巻が発売されて、既に結末も知って異る筈なのに何回読んでも泣いてしまう。こんな綺麗な漫画ってなかなか無い。
小説でも千秋が新刊出てじっくりじっくり読みました。後半に行くにつれて、どうなるの…どうなるの!?となるような小説は珍しい。ぜーんぶ終わっていくので自分の任意の記憶だけ消せるような機能が欲しいこの頃です。それなら魔道祖師も無知の状態からまた読めるのに………

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