ABDを参加してきた(Teal組織)
2018/03/19
『Active Book Dialogue(以下ABD)』を体験してきました。
アクティブ・ブック・ダイアローグ(以下略称ABD)は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。
またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。ABDという、一人一人が内発的動機に基づいた読書を通して、より良いステップを踏んでいくことを切に願っております。
(ABD公式サイトより)
一冊の本を複数人で分担して読み、それを要約→プレゼン→対話する読書法です。
2017年くらいからちらほら名前は聞いていたのですが、今回たまたま機会があって参加できました。
しかも選書は「ティール(Teal)組織」。
こちらも組織マネジメントでよく聞く名前です。事前知識不要ということだったので、ABDもティール組織も一切予習をせずに行きました。
結果的に先入観なく入れてよかったと思っています。
ハードな読書と要約
ティール組織は約600ページの大容量です。限られた時間で全てを読むのは難しいということで、今回は1章と2章を読みました。それを22人(だったはず)で分担しました。
時間40分(後で5分追加)で自分の担当ページを読み、それをB5の紙4枚にまとめなければなりません。しかも、なにも考えずに自分の担当ページを取ったら多めのパートだったみたいです。個人的に結構ハードなワークでした。
でも、時間制限があるということは救いでもありました。長めに時間が取られていると、クオリティにより一層差が出てしまい、言い訳ができなくなるので、絶妙な時間配分だったと思います。
なんとか時間内にワークを終えてプレゼンと対話へと移りました。
1章のプレゼン+対話
休憩を挟んで
2章のプレゼン+対話
そしてチェックアウトというのが全体の流れでした。それぞれ触れ出すと長いので、やめておきます。
やってみた所感
「全部はわからなかったけど、本に興味が湧いて、買って読もうと思いました」
チェックアウトで感想の共有をしている時に、参加者の1人が口にした言葉で「なるほどなー」と思いました。
実際ね、分担して読んだことで内容がわかったかといえば、否と言わざるを得ません。担当パート以外は他人のフィルターを通しているので、雑音が多いのと、プレゼンの仕方もまちまちなので、どこかちぐはぐな感じがします。
だけど、それが良いんですね。何度も出てくるキーワードや具体的なエピソードを聴くと全体の輪郭が見えてくる。虫食いで繋がらない部分は「自分で確かめよう!」という気持ちを掻き立てます。
だから、内容がわかるというよりもその本への興味を引き立てるのがABDなんだな、というのが僕の所感です。
出版元の英治出版がABDでの読書会を推奨しているのがわかりました。ABDやった方が本が売れると思います。
ただ、選書によってだいぶ雰囲気が変わってくるでしょう。
あとは、理解度にばらつきがあっても面白い。今回僕が話した人の中には、選書を読んだことのある人がいなかったのでわかりませんでしたが、通しで読んだ人や途中まで読んだ人など、様々いた方が対話が盛り上がりそうです。
今回はABDの体験記なので、ティール組織の本については触れませんでしたが、なかなかに興味をそそられる本でした。
人間の発達段階とこれまでの組織開発の段階が同じだ、という話なんかは「ほえー」と思っておりました。
読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。