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グラレコれんしゅう会2019.02.24

2019年2月24日 10:00~12:00
 名古屋市中村区にある地域資源長屋なかむらにある無目的ルームにて、「グラレコれんしゅう会」を行いました。この記事はその報告レポートです。(※作品の掲載許可済み)
 参加したかったけれど来られなかった方、及びこれから実践したいという方向けに書かれています。お家でできるワークも用意しています。

 是非読み物として消費するのではなく、紙とペンをご用意して、挑戦してみてください。

 なお「グラレコれんしゅう会」に関しては以下の記事を参照ください。

 ファシリテーターおよび本レポートの執筆は本田が担当しています。

1.自己紹介

 2時間を共に楽しく過ごすためにまずは自己紹介です。とはいえ、ここはグラフィックレコーディングのれんしゅう会です。話すだけではなく、描きます。

 今回は2人1組になって、1人が話し、もう1人がそれを紙に描きます(1分間)。そして、その描いた紙をみんなに見せて、相手のことを紹介します。

 話す内容は指定しました。
「名前」「今の気分」「今日期待すること」「春といえば・・・」

 この4点を描きます。描き方の指定はありません。実はこの自己紹介からグラレコが始まっています。それぞれの工夫しながら描いていました。

2.ものを描いてみる

 ☆自分が見ていないこと、聞いていないことはなんだろう?

 グラレコは、デッサンやイラストとは異なります。そこにあるものや状況からどんな情報を取り出すことができるか、自分とは違う視点を他者から学びます。

【ワーク内容】
 同じデザインのコップを机の上に2個置いて、「これについて1枚の紙に描いてください」と言いました。

 形状や用途、製造工程、触感、音、重さ、大きさ、容量など様々なものが出てきました。

 重さの表現1つをとっても、「300gくらい?」「iPhoneぐらい」など異なります。どちらが正解というよりも、「伝えたいことはなんなのか」を意識することでその表現方法も変わってきます。
 また2つのコップの間の距離感など視点の倍率を変えることで、見えてくるものもありました。

【やってみよう!】
身の回りにあるもの(コップや鉛筆など)をグラフィックにしてみる。
※1つのものをできるだけ多くの情報を描いてみましょう!

3.歌を描いてみる

☆消えていく情報の記録する

 グラレコが使われる現場では、発せられた言葉、場の雰囲気など刻一刻と状況は変化していきます。そうした消えていく情報を描く練習をします。

【ワーク内容】
 童謡を聞いてグラフィックにしてみる。
 お題→【歌の町】【思い出のアルバム】

『歌の町』は独特のリズムがあり、また聞き慣れない言葉が歌詞に含まれていたために、混乱している人が多かったです。
 知らない単語が出てきた時にどうするかは悩ましい話です。質問できる状況であればよいのですが、確認できない状況であると、とにかく描いておくだけ描いておくというような対応になるかもしれません。

『思い出のアルバム』では、歌を聞いたことのある人もいました。事前知識があることで、グラフィックの描き方に、事前にアテをつけることもできます。そういう意味で知識量もグラフィックを左右します。

【やってみよう!】
①童謡を一曲選んでグラフィックにしてみよう。
②歌詞ではなく、音で聞くこと。
(※著作権配慮のため、リンクは貼りません)

4.模擬会議をグラフィックにしてみる

☆実際の現場を想定して記録する

 グラレコが使われる機会が多いのは、会議やWSです。複数の人が集まり、活動をする様子を専属のグラフィッカーになったつもりで描いてみます。

【ワーク内容】
①「会議グループ」と「グラフィッカーグループ」2つにわかれて、実際に模擬会議をして、それを描いてみる(5分)。
②グループの役割を交代してもう1度(5分)

テーマは「旅行計画」。
「いつ」「どこで」「なにをする」を決めてください。

(※なぜかこのワークだけ撮った写真が少なかったです)

「GWに四国にお遍路食べ歩きツアー」
「養老天命反転地へ日帰り旅行」

 2つの旅行計画ができました。5分という短い時間でしたが、どちらも盛り上がっていました。

 ワークの最中に、「議題とは直接関係ない情報の扱い方」に関する話が出ました。会議をしていると話が脱線する瞬間があります。ただ、その際のアイディアが後々に役立つこともあります。
 そこで「パーキングロット=一時的に情報を保管しておくスペース」を用意しておき、そこに記録しておくことで、後々活用できます。

 また、今回のように会議の中で、「日時」「場所」「目的」など重要度の高い項目については強調(大きさ、太さ、色)することで、一目でわかるということも話されていました。

5.振り返り

1枚の紙に各自が思い思いに感じたこと気づいたことを描いていきます。

 描き方だけでなく「ペンの色で見やすさが変わる」という話が出ました。

 一般的に黒を基本色にしがちですが、黒は重い色。
「基本色→青 強調色→黒」
「基本色→緑 強調色→黄」

 この2つの組み合わせは比較的見やすいようです。

6.感想

 毎回、参加者にはアンケートを書いてもらっています。
 以下にその内容も掲載させていただきます。(※掲載許可済み)

絵が上手く描けない!! ということが気になっていたけれど、よく見て、よく聴いて、わかりやすく描くことで、伝わりやすさが変わってくる。
習うより馴れよ。
わかりやすく、見やすく、もれのないよう……
また参加したいです。
いつもひとりでもくもく描いていたので、どうまとめよう?と悩んでた。
今日はお互い同じ題材で見せあいっこすることで、新しいコツや視点を知ることができて、楽しかったし、学びになった!
今日はグループでのグラレコが多く、新鮮で面白かったです。
何度か参加させてもらっていますが、みなさんと話したり関わる中で、自分のグラレコに変化が生じていることが分かって驚きました。
前回よりもおちついて考えることができました。もっと連集(※)したい、もっと場数をふみたいと思います!
はじめての参加で、絵をかくことに不安でしたが、やりはじめるとそれ以外にも大切なことがあるのだと知ることができました。


 体調不良による欠席があり、今回は7名での開催になりました。様々な年代、学生から社会人、自営業、デザイナーまで背景も幅広く、視点にも違いがありました。

 前回のれんしゅう会で、「会議をグラレコしたい」という意見が複数あったため、今回はそれを目標にプログラムを組みました。ただ、限られた時間の中で、本来踏みたいステップを飛ばしたところもあり、少し不安を感じていました。

 しかし、結果的には楽しんでいただくだけでなく、それぞれ変化や課題を見つけた人もいたようです。

7.次回のグラレコれんしゅう会

 れんしゅう会は毎月1回のペースで行なっています。
 次回は2019年3月17日(日)10:00~12:00です。

※ハッシュタグも作りました。これから使っていきます。


※連集=みんなで集まって、何度もやるという意味。「グラレコれんしゅう会」には「連集」と「練習」2つの意味がこめられています。


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ほんだ
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