海外生活の記憶 米州2010’s 11 バハマ
娘家族とカリブ海ディズニークルーズに出かけました。孫がこの旅行を覚えていてくれたらうれしいのですが、まだ2歳前だったので残念ながらほとんど覚えていないですね。
フロリダ州オーランドまで飛行機で行き、近くのポートカナベラル港からバハマ諸島へ出発です。
ポートカナベラルのターミナルはこんな感じで既に南国です。
にぎやかな見送りの中を出発です。バハマ諸島と言えばあのコロンブスが初めてアメリカ大陸に到着したところです。正確にはバハマ諸島のひとつサルバドール島です。でも我々は首都ナッソーがあるニュープロビデンス島に向かいます。今は独立国ですが、1970年代まではイギリス領でした。そんなわけで英語で全てが通じます。スペインが発見したのに何故イギリス領だったかと言うとスペインは島を発見したものの、何の資源もないのでインディオを奴隷として他の島や大陸につれて行き、なにも無くなると100年以上この島を放置していたのです。その後人口が増えたバミューダ島などから人が移住して来ますが、儲かることと言えば難破船の解体か略奪くらいで、そのうちイギリスの流れ者が海賊の基地としてこの島に住み始めたみたいです。まさにカリブの海賊です。有名なドレーク船長もスペインから見ると海賊の親玉にすぎなかったようです。イギリスは18世紀にこの島を植民地として管理することを決め、スペインやフランス等と争いながもら正式に植民地にした訳です。
船にはこんなプールがあって乗船するともうリゾート気分です。レストランは24時間開いていてディナータイムを除けばいつでも簡単な食事が食べられます。ただアルコール類だけは有料でした。
もちろんエンターテイメントはディズニーです。1日何回かやっていて子どもたちも飽きることはありません。
クルーズを楽しんでいるとあっという間にナッソーに着きました。
島にはアトランティックホテルという超豪華なホテルがあります。もちろん我々は船でお泊りですが。
外国なので島に降りる時には一応通関があります。
ナッソーの街は小ぶりですが、何故かカワイイという感じです。
スターバックスもちゃんとありました。
マイカップを買うとコーヒーも安く飲むことが出来ます。この当時から最先端ですね。
おしゃれな建物もあります。ここはパーラメント・スクエアです。
もちろんビーチもいいですよ。
馬車に乗って少し島内観光です。
この島はタックスヘイブンといって税金がとても安く、形式的に本社を置く企業も多いし、金持ちの中にはここに住んでいる人もいます。そう言えばバハマ文書が流出してここを利用して脱税している会社も暴露されましたね。バハマの一人当りのGDPは27000ドルでスペインと同じか少し上です。貧富の差が激しいということでしょうか。
このピンクの建物はらしくないですが総督官邸です。バハマは正式にはコモンウェルス オブ バハマ(イギリス連合国の一つ)今でもエリザベス女王が国王でバハマには女王の代理として総督がいる立憲君主制の国なのです。
緑もあるみたいですが、昔、砂糖のプランテーションだったところは元の緑地には戻らず不毛地帯もあるようです。
何か所か砦跡があり、島は防御する必要があった時代もあったことがわかります。
クルーズツアーは次の島に向かいます。この島はディズニー社が所有しているプライベート島だそうです。
海賊船もあります。
クルーズ船から全員下船するとプライベートの浜とはいっても乗船客で一杯です。ナッソーのビーチの方が良かったです。急なスコールでバーベキューも中断され、早々と船に戻りました。
ポートカナベラルという名前から昔、宇宙ロケットが打ち上げられたケープ・カナベラルを思い出しました。今はケネディ宇宙センター・ビジターコンプレックス見学施設もあるというのでいい機会なので見に行くことにしました。
入り口はこんな感じで完全に遊園地気分です。
見学用の建物に宇宙関係のものが数多く展示されていました。スペースシャトルももちろんあります。
日本製の部品もわかるように日の丸が貼ってあります。
宇宙服や宇宙飛行士、そして劇場では宇宙探検の雰囲気も味わえます。屋外には実物大のロケットも展示されています。
実はクルーズが終わると家族はオーランドのディズニーランドへ向かい、私だけが仕事の関係で、ニューヨークに戻ることとなり飛行機の待ち時間を利用してケネディ宇宙センターに立ち寄ったのでした。コロンブスの新大陸発見の地から宇宙への旅立ちの地まで、あっという間の楽しい旅行でした。