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梅雨晴れや名求め花にスマホ向け

絵は「さふらんもどき」と言う花です。路地の人家の前に置いてあるプランターには綺麗な花が咲いていました。見たようで見たことがない花なのでグーグルレンズで検索したら「さふらんもどき」と出て来ました。うむむ。サフランではなく何故こんな綺麗な花が「もどき扱い」なのか気になりました。英語名は梅雨時の綺麗な花にふさわしい「レインリリー」です。ではなんでわざわざ「サフランもどき」なんて模造品扱いにされてしまったのでしょう。

実は江戸時代にパイナップルの土と一緒に日本にやって来た「さふらんもどき」は薬種目利きの人によって「さふらん」と認定され、ずっとそう呼ばれていました。明治時代になって本物のサフランが輸入され育てられるようになると、それまでサフランと呼ばれていたこの花はなんと模造品扱いにされてしまいました。では江戸時代に既に知られていたサフランと言う名はどこの国の言葉なのか疑問がわきました。諸説あるようですが、歴史的なことから考えるとペルシャ語の「ザアファラン」かアラビア語の「アザファラン」が正しそうです。西洋では英語でもフランス語でも「サフラン」です。サフランは紀元前の昔から香辛料、染料、香料、薬用として珍重されていたので世界中ほとんどサフランと呼ばれています。ちなみに「さふらんもどき」はヒガンバナ科タマスダレ属ですが、本物のサフランはアヤメ科クロッカス属で系統が全然違いますね。

梅雨晴れやさふらんもどきに立ち止まり

急に暑くなり日陰を探しながらの散歩をしているとピンクがとても綺麗な花を見つけました。この花はなんだろうとつい人の家の前で立ち止まってしまいました。う〜ん!中八ですね。

梅雨晴れや名求め花にスマホ向け

季語にもならない「さふらんもどき」は長過ぎるので使うのを諦めて、私がスマホでその花の名前を検索したことを詠います。これなら俳句の調子もいいですね。昨日は梅雨の合間の散歩です。時間は十分あるし、スマホを覗きながらその場でお勉強でした。

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