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沖縄 守禮門
沖縄はなんとなく沖縄戦争での悲惨な出来事や基地問題が頭に浮かび正直、南国の綺麗なビーチというバカンス気分にはなかなかなれません。琉球王国時代にも薩摩藩の厳しい支配があり、大変苦労してきた民という印象が強いです。でも沖縄の人はとても明るくて素敵な人が多いですね。余り縁のない沖縄ですが、幸い焼け落ちる前の首里城を見ることが出来たのはラッキーでした。
ここで昔のことを思い出しました。子供の頃、我が家に下宿していた沖縄出身の看護婦さんはとても優しい人でした。居間にある電話で沖縄の実家の人と話をしている声が聞こえて来ましたが、外国語のようでまるでわからなかったことを覚えています。
ひめゆりの自決哀しや沖縄忌(おきなわき:仲夏)
本土防衛の為に犠牲になった沖縄の人たちは今でも基地を提供し続けることで本土の肩代わりをしていると思うと頭が下がります。でも自決までしなくても良かったのにとつい思ってしまいます。若い女性学徒隊員が自決した話を聞くと大事な未来がそんな形で終わってしまったことに本当に心が痛みました。
普天間や轟音春を突き破り(はる:三春)
実際に普天間ので米軍機が間近に飛ぶのを経験するとその音の大きさに驚かされます。のんびりと沖縄の春を楽しんでいた私は一瞬驚いて頭を下げてしまいました。こんな音の中で毎日を過ごしているなんて大変だなと思いましたが、沖縄の皆さんはそんな環境の中でも普通に暮らしているのですから大したものです。
うりずんや市街見下ろす首里の城(うりずん:初春)
「うりずん」とは沖縄の二月三月あたりで南風の吹く季節のことらしいです。綺麗な言葉なので耳慣れない言葉ですが、使わせてもらいました。首里城は高台にあって城の近くを散歩していると街がはるか遠くに見えて素敵な風景でした。
青き海眺めしデイゴ今さかり(でいご:三夏)
青い海白い砂浜、そこに咲く真っ赤デイゴの花は沖縄の美しい景色の象徴ですね。確かデイゴは県の花だったと思います。あの私の大好きな島唄にも出て来ますよね。デイゴ〜の花が咲き 風を呼び 嵐が来た〜
今回のスケッチはまずまずかなとちょっと満足しています。
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