仰ぎ見る海峡の橋春匂う
今日は明石大橋を背景にした神戸・舞子の景色です。昨日がベタベタの絵だったので今日は絵の具を薄くしました。神戸に住んでいた頃、義兄の結婚式で舞子ビラに行ったことがありこの明石大橋もあったように思っていました。でも完成は1998年なので70年代当時あるはずもありません。兵庫県の天気予報の背景でこの明石大橋がよく映るのでいつの間にかごっちゃになっていたようです。いや京都に移ってから徳島の大塚美術館や鳴門海峡を見に行ったりしているのでそう思い込んでしまったのかも知れません。
正確には明石海峡大橋と言うこの橋は世界最長の吊橋と思っていましたが、その記録も去年トルコに出来た橋に抜かれてしまったようです。古い記憶が新しい記憶に置き換わるようにギネスの記録も次々と塗り替えられて行くんですね。
海峡を跨ぐ大橋春匂う
明石海峡大橋を下から見上げているとふと草の匂いを感じて頭を下げると草の間に小さな花を見つけたという句です。草も花も書く余裕がないので「春匂う」にしました。海峡を渡る風はもっと遠いところからも春の匂いを運んで来たのかも知れません。
「海峡を跨ぐ大橋」で大きな橋を強調しましたが、これだと大橋をどこから見ているかはわからないですね。下から見ているなら「橋を仰ぎ見る」の方が分かり易いですね。
仰ぎ見る明石大橋春匂う
これで自分のいる場所が橋のたもとだと分かります。「海峡大橋」だと8文字なので具体名で「明石大橋」として見ました。しかし「海峡」がないと具体的な名前にした割には今ひとつ迫力がないですね。
仰ぎ見る海峡の橋春匂う
明石大橋や海峡大橋を止めて「海峡の橋」にして見ました。海峡に架かる橋なら大橋と言う必要もないですね。これなら明石海峡に限定せず読み手が知っている、行ったことのある海峡の大橋をイメージしてもらえますかね。