小さき花あちらこちらに夏の山
絵は高台寺の茶室・傘亭です。本当はこの右側にある二階建の時雨亭の方が有名ですが、この傘のような茶室もなかなかユニークです。屋根裏の垂木が傘のように天井で一つになっています。元々は安閑窟と言う名前でしたが、この傘のような構造からいつの間にか傘亭と呼ばれるようになりました。
これらの茶室は高台寺を造る際に伏見城から移設されたものです。秀吉が千利休に造らせたと言う説もあるようですが、そもそも千利休は伏見城の造営が始まる3年前に自死しているので正確ではありません。ただ秀吉が千利休の自死に心を痛め、彼を偲んで造営したのかも知れません。やはり秀吉が造ったと言う金ピカの茶室よりもこんな渋い茶室の方が茶道に相応しいですね。
小さき花あちらこちらに夏の山
俳句をやり始めると名もないような花まで気になるようになりました。そして夏には結構いろんな花が咲いていることに気がつきました。