海超えて春の旋風ヌートバー
今日の絵は野球の日本代表ヌートバー選手です。WBCより前にこの選手を知っていた人はどのくらいいたでしょう。今ではWBCの放送を見た4割の国民は間違いなくヌートバー選手を知っているでしょう。いやニュースでも度々やっているので多分日本人の半分以上が知っているのでしょうね。でも事前に彼が代表になったことを知っていた野球ファンでさえ、これだけの活躍をしてくれるとは想像していなかったかも知れません。2021年の5月に3A、6月にメジャーリーグに昇格したばかりの若い選手です。2022年でも108試合に出て打率228、本塁打14本というは平均以下の成績です。彼を日本代表に選んだ栗山監督の慧眼には恐れ入ります。
ヌートバーは2018年にドラフト8巡目(全体で243位)でカージナルスに入団したものの2019年でもマイナーそれもシングルAとAAで年間7本しかホームランを打っていなかったのです。それが2022年には少ないとは言えメジャーで14本のホームランを打てるようになったのには実は秘密があるのです。2020年はコロナの為、マイナーリーグは試合がありませんでした。その間、彼は「ドライブライン」と言う野球を科学的に分析して作られたトレーニングを施す学校に通っていたのです。彼のバットを振る速さは短期間で13キロ近く早くなったそうです。更に選球眼も養われ、その結果として2021年にはマイナーで大活躍し、昨年春にはメジャー昇格を手に入れることが出来ました。昨年の打率は228ですが、出塁率は340と好打者のそれに匹敵するほどで、この辺りも栗山監督の目に止まったのではないでしょうか。
ちなみにこの「ドライブライン」と言う学校には大谷翔平も2020年オフに通ったそうで2021年、2022年大活躍の裏でも、このトレーニングが効果を発揮していたのかも知れません。
春塵や全力プレイのヌートバー
常に全力プレイのヌートバー選手は外野を抜けそうな当りを好捕するファインプレーだけでなく、内野ゴロでも全速力で走ります。その為、一塁手も慌てしまい結果としてエラーをするというプレイが2回もありました。ユニフォームも埃まみれですね。
海超えて春の旋風ヌートバー
大谷さん、吉田さんと共にヌートバーは日本選手たちに気持ちの良い春風を運んでくれました。ペッパーミルパーフォーマンスは今や日本にブームをもたらせていますね。