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祇園白川
鴨川の句を詠んでいたら祇園の夜が恋しくなって来ました。そんな訳でコロナもあり長くご無沙汰していますが、せめて俳句で楽しんでみたいと思います。
かんざしの揺れり辰巳神社に春(季語:春:春)
(しの添削後)かんざしの揺るる辰巳神社に春
辰巳大明神は技芸上達の神社と言われていて舞妓さんや芸姑さんがよくお参りに来ます。舞妓さんの花かんざしは季節ごとに違っていて、京都の人はそれを見て季節を感じるようです。ほんまかいな。
舞妓はん稽古帰りの日傘かな(季語:日傘:夏)
なかなか昼間に舞妓さんに会うことはありませんが、踊りや三味線の稽古に通う姿を見ることは出来ます。
秋の宵じかたの声に背筋のび(季語:秋の宵:秋)
地方(じかた)とは唄や三味線・太鼓などを担当する芸姑さんのことです。舞妓さんをお茶屋さんに呼ぶときはもちろんいつも一緒です。ちなみにお茶屋さんは一度決めたら同じところを使うのが決まりのようです。
君を待つ小雪まじりの先斗町(季語:小雪:冬)
先斗町は正確には祇園ではありませんが、川を渡っただけなので実体験をリアルに再現。芸姑あがりのママさんの店で後輩の舞妓さんがお茶屋のあと店に遊びに来てくれるのを待つていた時の気持ちを一句。これは絶対にいいと思ったらなんと小雪は「しょうせつ」と読み節気の一つだそうです。いや〜このままにしたい!!しかし気を取り直して
(しの添削後)嬉しいことに小雪(こゆき)は季語にあるそうです。ネット検索の限界というやつでした。というわけでこのまま残します。
先斗町君待つ空の雪催い(季語:雪もよい:冬)
まだ雪が降っていない時間に少しだけ戻りました。そして格調が高くなったような。季語とはなんと不自由なものでしょうか。でもそこが面白い?