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井戸
母方の実家には井戸があり、私も夏休みに帰ると面白がってぎ〜こぎ〜ことお水を汲んで遊んでいました。当時すでに水道は敷かれていて台所の水は普通の水でしたが、台所の外に見える井戸も現役で冷たいものを冷やしたり、洗濯でも使っていたように思います。
では俳句は母の実家の井戸からです。
ばあちゃんち西瓜抱えて井戸の端(すいか:初秋)
夏の定番スイカを買ってもらうと小さいのに俺がやると兄弟で争うように重いスイカを抱えてたらい一杯の井戸水に浸けます。水道ではないので水を出しっぱなしには出来ません。時々水を入れ替えにぎ〜こぎ〜こです。あ〜西瓜は秋の季語でした!
裏山ですってんころり蝉の声(せみ:晩夏)
田舎の裏山にはよく蝉を捕まえに行きました。ただ山が砂地のように滑りやすくて、足を踏み外してはこけていましたね。
蝉の網顔に被せてつかみ合い(せみ:晩夏)
蝉の網兄に被されつかみ合い(同)
男兄弟が三人いるとどこに行っても喧嘩が絶えません。虫あみを弟の顔にかぶせて引っ張り回し、いじめていました。悪い兄貴ですね。とここで俳句仲間から兄弟かどうかわからないとの指摘があり修正です。
跨がりし丸太のブランコカウボーイ(ぶらんこ:三春)
何故だか分かりませんが、母の実家に行く途中の道端に丸太の両端を鉄棒で吊るした縦に(丸太に沿って)揺れるブランコがありました。馬に乗った気分で兄弟仲良くカウボーイごっこをしたことを思い出しました。
どんどん思い出が溢れて来ました。おまけの一句です。
古井戸や顔を映せば夏の空(なつのそら:三夏)
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