記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

大好きな柴田聡子さんについて語りたい(25)〈ネタバレ注意〉柴田聡子 Tour 2024「Your Favorite Things」東京初日公演の雑感 僕はずっとこの日の柴田さんに会いたかったのかもしれない

※この記事は現在進行中の柴田聡子さんのライヴツアー「Your Favorite Things」の様子を含む記事になっています。これからツアーに参加される方でネタバレを気にされる方はご注意ください。

 こんにちは。柴田聡子さんのファン(ゴツリス)のきりやまです。
これは2024年3月2日(土)に柴田聡子さんのライヴツアー Tour 2024「Your Favorite Things」の初日公演に行ってきました。そのライヴについて感想を綴った記事です。
冒頭にも書きましたがライヴの中身にも触れる記事になっているため、「ネタバレ」を気にされる方はご注意ください。


新アルバムのリリースから3日後に行われたBAND SETでのライヴ

 2月28日(水)に新アルバム「Your Favorite Things」をリリースした柴田聡子さんが、レコーディングにも参加されたメンバーをBANDメンバーと一緒に披露されるライヴツアー。
その初日の公演は3月2日(土)(※)に東京リキッドルームで開催。アルバムリリースからたった3日後のタイミングでした。
※念のための付記:2024年はうるう年で2月は29日まであります。

 ツアーはこのあと、3月19日(火)大阪、3月22日(金)愛知、5月31日(金)東京追加公演と続きますが、3月17日現在愛知公演のみチケットが余っているそうです。悩まれていらっしゃる方、「絶対に行った方がいい」です(だって、行くかどうか悩まれているわけでしょう?どうしても行けない方は仕方ないですが、行けるならぜひ)!

この日は北海道で大雪が降った日でした

 東京初日公演、僕はこの日、旭川空港からの朝イチの飛行機で東京に向かう予定でした。しかし、この日は大雪のため北海道全域の空港で飛行機の発着が遅れていたのです。予定より数時間遅く午後1時頃に東京に到着しました。それでも、ぎりぎり物販の先行販売には間に合いました(早めに行動しておいて本当によかった)。

飛行機から降りたら『ひっそり庵』スタートのお知らせが

 そしてこの日、柴田さんの公式のテキスト公開サイト「ひっそり庵」がローンチされたとのお知らせがありました!
僕が飛行機を降り、スマホの電波を入れてすぐに飛び込んできた情報。すぐに登録しました。
現在3本の柴田さんご本人によるテキストが公開されていて、なんとそのうちの1本「アルバム全曲解説」は無料公開!気になる方はぜひ!全力でおススメします。

有料会員をためらっていらっしゃる人にひとつだけ。
「ひとつひとつの記事の分量がなかなか多い」です。柴田さんの文章が好きな方にとっては「こんなに読ませてくれるなんて」と大満足必至の内容です。
柴田さんの文章に触れる場があることがとてもうれしい!
これからもひっそりと、柴田さんのペースで無理なく続けていただけることを切に願っています。


<ライヴ感想>僕はずっと、この日の柴田さんに会いたかったのかもしれない

※ここからライヴのネタバレ要素ありです。ご注意ください。

 17時から入場開始。僕の持っていたチケット整理番号は562番でした。「後方なのは仕方ないかな」と諦めモードで入場したのですが、フロアのちょうど真ん中にある手すり部分から2列目センターまで行けました。リキッドルームは後方に段に上れるスペースがあり、途中からそちらに行かれた方が多かったようで、意外と前の方に行けました。僕は視力が弱くライヴの際はなるべく前の方にいきたいためうれしい誤算です。ステージ上もばっちり見える距離で、柴田さんが立たれるであろうセンターマイクの正面の位置まで来れたのです。
 そうそう、待っている間の会場BGMに岩崎宏美さんの『未来』が流れていたのが印象に残っています。この曲は、α-stationで放送されたレコ発ラジオ『Your Favorite Recital』でゲストの石山蓮華さんとデュエットされていましたね。とてもよいデュエットでした(蓮華さんの声が柴田さんの声に似ていると感じました)!

 18時。会場の照明が落ち開演。柴田さんのライヴはいつも時間通りに始まる印象(すごい)。
1曲目は新アルバムでも1曲目の『Movie Light』。
ステージ上が幻想的なブルーのライトで演出されました。それほど明るくはなく、柴田さん、バンドメンバーの顔ははっきりとは見えないままの状態で、

”Hey, なんだか変だよ”

と柴田さんが歌い始めたときに、僕はやっと気づきました。柴田さんは、ギターを手にしていませんでした。ピアノの前に座ってもいません。
ただ、ハンドマイクを持っただけの姿で歌われていました。体をゆらゆらと揺らしながら、時々握った右手も顔の近くで揺らしながら、センターで歌われていました。

その時に僕が感じていたことを書きます。言葉にするとなんだか変です。

「ああ、あの人が柴田さんなんだ。やっと柴田さんを生で観ることができた!」

 僕はもちろん、初めてのライヴ参加ではありません。過去に動いて、歌われる柴田さんを生で観たことがあります。
それなのに、まるで柴田さんが”普段は顔を隠し、ライヴでのみ素顔を明かすアーティストで、僕はこの日初めてライヴに参加した”という感覚でした。

 僕が知っているステージでの柴田さんはギターを持つか、エレピの前に座る姿。
なのにこの日はハンドマイクのみを持ってステージを縦横無尽に移動しながらオーディエンスに「歌」を届ける、紛う方なき「DIVA」でした。
僕はずっと目と耳を奪われていました。
人は感動しすぎると、ぼう然と立ち尽くしてしまうものなのですね。
もしかすると僕は、ずっとこの日の柴田さんに会いたかったのかもしれない」
僕がこの日のライヴ開始直後に感じていた不思議な感覚は、こういうことだったのかもしれません。

 その後の曲では柴田さんはいつもののようにギターを演奏する曲や「ひとりぼっち形式」で柴田さんの弾き語りの場面もありました。バラエティ豊かな演奏スタイル。こんなにたくさんのスタイルが一つのライヴに。まるで、トーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス」のステージのようだとも思いました(そういえばリストア版の映画まだ観てない!観たい!)。

オーディエンスの反応も超熱かった!

 そして、お客さんからの声援がとても大きかった!僕も、2016年からのファンなのでそれ以前はわからないのですが、それ以降は毎年複数回の柴田さんのライヴに足を運んでます。その中の記憶では、この日が一番パワフルな声援だったのではないでしょうか。

『ワンコロメーター』の後に”すごい!”という声援がありました。そのとき、僕も同じように”すごい!”って思っていたので、同じ気持ち!と思っていました。
それに対して柴田さんが「すごい!っていいですね。私も使っていこうー」っとニコニコされていた場面もとても印象的に覚えています。
こんな風に会場の声援にレスポンスされながら、一体感に包まれた最高の雰囲気でした。 
 
ちなみに僕もその雰囲気に後押しされ「しばたさーん!」と叫んだ場面がありました。直後、僕の斜め前の人がふっと僕の方を振り返ったのでちょっと委縮してそこからは控えました。うるさかったのかな(それか、その人も柴田さんだったとか?なんて)。

まるで、1本の映画を観ているような神がかったセトリ

 この日のセトリはXなどでアップされていらっしゃる方がいるようです。
僕は、それにアクセスはしておらず自身でもきちんとメモを取っていません。なぜなら、僕自身がまだこれからのツアーも参加するためです。一度ライヴを観ていても、きっと記憶は曖昧で正確には覚えておらず、そのくらいの状態でとどめている方が先入観を持たずに今後のライヴを楽しめるとおもっているためです。

そんな僕が書くため、セトリについては照らし合わせると不正確な部分はあるかもしれません。それでも、記憶のなかを呼び起こしてぜひ言いたいのです。

セトリがすごい。まるで1本の映画を観ているような構成でした。

考えたのは誰なんでしょう。きっと柴田さんご本人の意思が入っていることは想像するのですが、天才が考えたセトリとしか思えません。
「レコ発のライヴ」から想像するのは「新アルバムの曲を充分にお披露目するセトリ」。結果終わってみるとその性質は持っているのですが、ライヴに参加している途中は驚きの連続でした。

「えっ、ここで新アルバムから離れるの!」
「えっ!バンドメンバーがここで退出するの!?」
「えっそうか!アンコールやらないんだね!」

特に「アンコールをやらない格好良さ」が特にシビれました。
オーディエンスとしての感覚としても本編であれだけ多彩な演奏を届けていただいていたので「充足感」が半端なかったです。
セトリの流れ、世界観に自信があるからこそこれができるとも思えます。
いやぁ、本当にすごい、「天才って本当にいる」ということ柴田さんのお仕事を見ていると信じられます。

今後のツアーもさらにグルーヴを練り上げられるとのこと

ツアーの初日の感想の日記は以上です。
さて、これからのツアーも楽しみですね!柴田さんご本人も「さらにグルーヴを練り上げ」とおっしゃっています。これ以上のものにされる気合の入ったライヴにはいかなければなりません!というわけで僕は今後のツアーもすべて参加予定です。
各地でお会いできる方いらっしゃいましたら、ぜひご挨拶させていただければうれしいです!気軽にお声かけてくださいねー^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?