ルノルマンカードの左右の読み分け「雲」のカード
ルノルマンカード(コーヒーカードも)は、位置によって、カードそのものの意味が変わっていくという大きな特徴があります。
左右どちらに出ているかで一番大きく意味が変わるのは、人物が横向きに描かれている「紳士」「淑女」カードです。
↓これに関しては以前noteにも書きました。
次に左右に特徴があるカードは、「雲」です。
雲の明るい側は問題は早く解決し、暗い側なら、解決までしばらくかかる、と読みます。
これは相談者を表す「本人カード」から見て、どちらが近いかで判断します。
男性なら「紳士」、女性なら「淑女」という自分自身を表すカードが、雲カードの白い側と黒い側の、どちらに接しているかをみるのです。
カードを実際に並べてみましょう。
淑女は黒い不穏な雲と向き合っています。不安や心配ごとがあるのでしょうか。
次は白い雲と接しています。もうまもなく不安は去るのでしょう。あと少しです。
紳士カードだと逆になります。
紳士は白い雲に向き合っているので、今まさに不安やもやもやを解決しようとしているのでしょう。
逆に黒い雲が接するのは、紳士の後ろ側です。見えていないところから、悪意や悪いウワサが忍び寄ってきているのでしょうか。
このカードの左右差はどこから来ているのでしょうか?
もっとも古いとされる「プライマルルノルマン」の雲のイラストには左右差はありません。
次に古くから使われていてスタンダードな「ブルーオウル」の雲は右と左とがハッキリ違っています。右側が黒く、左側が白くなっています。
ルノルマンカードは自由度が大きい占いなので、どのように読むかは読み手の技量にゆだねられている部分が大きいのです。
どう読むか?
ポイントは「絵柄のそのままを読む」ことです。
なによりも重要視するのは、横向きに描かれた紳士、淑女の人物カードが見ている方向です。「見ているもの」こそが本人にとって一番大事な、今注目しているものを表すからです。
↓これについても記事を書きました。
その他にも左右の読み分けできるカードとして、「騎士」カードの馬が進む方向、指輪カードの左右、「鍵」カードの鍵が刺さっている方向、などを見る場合があります……が、これはあくまで、そういう場合もあるという程度。
実は雲についても、カードによって右と左の暗い側が違っている場合があります。
その場合は「絵柄の明るい側と、暗い側」で読み分けます。左右に意味があるのではなく、あくまで「絵柄」で読むのです。自分が使うカードの雲に左右の色の差がなければ読まなくていいのです。
ルノルマンカードは、シンボルの「絵」をそのまま読む占いです。
特に雲が大きな影響を及ぼすのは、太陽や月、星などの天体です。雲がかかっていたら、太陽も月も星も見えません。雲は、恵みである太陽の光を、一時隠すものですから、雲の状態が、「願いが叶うまでの時間」「問題解決までの時間」の長さと考える事ができます。
感情を表す月が黒い側に接していたら、メンタルの不調が解決するまでまだしばらく時間がかかるかもしれません。
成功を表す太陽が、光を隠す雲に接していますが、白い側なので、近いうちに雲が晴れるように、明るい未来が見えてくるでしょう。
向きの読み分けは、36枚全てを展開するグランタブローだけでなく、9枚で占うナインカードや、5枚引き、3枚引きでも、読むことができます。
カードによって絵柄が違うので、お手持ちのカードの左右を見比べてみてください。
左右に注目してみることで、ルノルマンカードのシンプルなシンボルが、より深く、より細やかに語りかけてきてくれるはずです。
どんなときも一番大事なのは、相談者を表す本人カードの目線の向きです。
紳士淑女以外の向きは、読んでもいいし、読まなくてもかまいません。
すべては、未来の幸せのためです。
直感を研ぎ澄ませて、イメージを自由に広げて読んでいきましょう。