ホラリー占星術を学ぼうと決めた理由と、１枚のチャート
去年から、ホラリー占星術を学んでいます。
今回は、ホラリー占星術を学ぼうと決めた１枚のチャートをご紹介します。
ホラリー占星術とは
西洋占星術の古典的な手法で、質問が浮かんだその瞬間のチャートを作って読むというものです。惑星や星座の意味などの基本は西洋占星術と共通ですが、解釈の仕方がかなり違います。
実は今現在いわゆる「西洋占星術」と呼ばれているものは、近代になって作られたモダンな占術です。ホラリー占星術は、歴史の裏側に忘れられていた宝の地図のようなものなのです。
わたし自身ずっとモダン占星術を学んできて、モダン占星術で鑑定していたのですが、ここ３年ほどベン・ダイクス氏の講座などで古典占星術も学んでいます。
１年前の５月。
アンソニー・ルイス氏の「ホラリー占星術」を読みながら、ふと思いました。
「ホラリー占星術をちゃんと勉強したいな」
けれどホラリーを学ぶことに意味があるのか、学んでも活かすことができるのか、という心配はありました。
そこで、ホラリーチャートを立ててみることにしました。
「ホラリー占星術を自分のものにすることができるか？」
ホラリーチャートではアセンダントが本人を表します。魚座の２１度。なんとわたしの出生チャートの太陽と同じ度数！おまけに魚座のルーラー海王星がアセンダントに乗っているという意味ありげな配置。もうひとつのルーラー木星も同じく魚座にいて、よい状態です。
さらに「ホラリー占星術」を示す１１ハウスが射手座で、そのルーラーも木星。質問者と質問自体のルーラーが両方とも木星で品位を得て良好な状態なので、吉と判断しました。
当時はまだこのくらいまでしか読めなかったのですが、それでも充分に、「ホラリーを学ぶべき」と思えるチャートでした。
（今あらためて見てみると、木星は太陽と分離のスクエアで、簡単にはものにならないし、月が土星とトラインなのはともかく、火星とスクエアはなかなか厳しい💦と、そんな甘くない予兆もある💦そして木星１２ハウスでネットで学ぶという暗示は大当たり！）
それから１年…どうなったか？
今、わたしは、鏡リュウジ先生主催の、マギーハイド先生のZoomホラリー講座で学んでいます。半年の連続講座で、それなりの値段なので結構悩んで迷って、えいやっと申し込んだのですが、すごく楽しいです。
さらに、いけだ笑み先生のZoomホラリー研究会にも参加しました。リアルな質問とチャートの実例から、大きな学びがありました。引き続き参加したいと思っています。
わたしがホラリー占星術を学ぶ理由
ホラリー占星術を学ぶ理由は、人それぞれと思います。難しいですが、面白い占術です。的中率も高そうです。
ホラリーは卜占ですから、いろいろな質問を占うことができます。
でもわたし的には、数字４つか、カードを並べてさくっと占うことができるので、卜占はジオマンシーとルノルマンカードがあれば充分なのです。
でも。
ジオマンシーとルノルマンでは、どうしても占えないことがあります。
それは、人の性格や人生です。占星術の出生チャートや、四柱推命、九星気学などの命術でないと、その人自身をまるごと占うことは出来ません。そして命術の中でも西洋占星術は「その人の人生を表す言葉」が一番豊かだと思うのです。
その人が、どんな人か。
良い人、悪い人。
優しい人。怖い人。
こんなふうに簡単に言い切れるものではないでしょう。
ときと場合と、年齢によって、相手によって、人は万華鏡のように変わります。
そんなとらえどころのない「性格」やあまりに大きすぎる「人生」を描写することができる、歴史に裏打ちされた懐の深さが、西洋占星術にはあるのです。
わたしがホラリー占星術を学ぶ理由は、出生チャートをもっと深く読めるようになりたいからです。
質問が浮かんだ瞬間のチャートを読むのがホラリーですから、出生チャートとは、人がこの世に誕生したその瞬間の「わたしの人生とは？」という質問に応えたホラリーチャートと考えることができます。
ホラリーという古典の手法を学んで、出生チャートを、もっと深くもっと鮮やかにもっと具体的に読みたいのです。
ホラリー占星術を自分のものにできるかどうか……この質問の、本当の意味での答合わせはまだまだ先のことになるでしょう。きっと何年もかかるでしょうから。
西洋占星術は占い業界の共通言語
最後にもうひとつ。
最近、占い師さんが集まる会があったのですが、初対面でも、西洋占星術の話ならいくらでも盛り上がれることに、あらためて感動しました。いろんな占術があって、それぞれにすばらしいけれど、西洋占星術はやっぱり特別です。
西洋占星術は、占い業界の共通言語であり、人と人とをつなぐものでもあるなぁと、しみじみと思ったのでした。
ホラリー占星術を学んでみたい人へ
もし西洋占星術も初めての場合、まずは、普通の西洋占星術を時間をかけて学びましょう。基礎的な知識は一緒です。「西洋占星術が学べるおすすめ本」も参考にどうぞ。
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