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ルノルマン人物カードの視線が超重要な理由

視線の意味



ルノルマンカード(&そのバリエーションでもあるコーヒーカード)では、人物カードの視線の方向、どちらを向いているのかをとても重要とします。
視線で占うことを、面白いと思う人も、なぜ?と思う人もいるでしょう。

視線にどういう意味があるのでしょうか。
その秘密は、もしかしたら、人類の瞳にあるのかもしれません。
動物の瞳と、人の瞳の違い。
分かるでしょうか?

小猿の顔
人間の子どもの顔

違う点は、「白目」です。
人は、白目が見えますが、人以外の動物は、白目がほとんど見えないのです。猿だけでなく、ほとんどの動物がそうです。猫もそうです。糸のように細くなっているのは、瞳ではなく、瞳の中の「瞳孔」です。白目は全く見えません。

猫の瞳

なぜ、人は白目が見えるように進化したのでしょうか?
白目が見えると「どこを見ているか=視線の向き」がすぐ分かります。その人が何に注目しているか、何をしようとしているか、が分かるのです。人類は、集団でコミュニケーションをとることで、社会を作って進化してきました。お互いに意思を伝えるために、「視線の向き」はものすごく重要なのです。

人はウソをつきますが、言葉と本心が違うときも、本当の気持ちは、その人が見ているものが表しています。

たとえば、「きみを愛してるよ」というときの彼。
視線の向きが違ったら、言葉以上の何かが見えてきませんか?

彼女をまっすぐに見てる
斜め上を見てる…心ここにあらず?
下を見ている…自信がなさそう?

その人が何を見ているかで、本心が分かります。
だから視線は大事なのです。

視線で占うグランタブロー

グランタブローは、全てのカードを展開して占います。
全てのカードですから、いいカードも悪いカードも出てきます。
人生には、まぶしい「太陽」のスポットライトに照らされる時も、「ヘビ」ににらまれるときも、けわしい「山」にはばまれてしまうときもあるのです。
カード占いのいろいろなスプレッドは、全部のカードの中から、その問題に関わるカードをピックアップして並べて解釈していきます。
けれど、グランタブローは、全てのカードが全部出ています。そこで、問題に関わる見るべきカードは本人の周りに出てくるわけです。本人を中心に、問題に関わるカードがぐっとクローズアップされている状態とも言えるでしょう。そのとき焦点が合っているポイントが、視線の先の「本人が見ているカード」なのです。

たとえば、結婚話が出ている2人をグランタブローで占って、宿命の「クロス」をはさんで「淑女」と「紳士」が出たら。
視線の向きを見なければ、運命の2人と言えるかもしれませんが…。

グランタブローの一例

彼を表す「紳士カード」が見ているのは、お金の「魚カード」。
彼女を表す「淑女カード」が見ているのは、祝福と栄光の「花束」。
結婚したいと言いながら、お互いを見ていないふたりは、結婚相談所でマッチングしたカップルか、もしくは戦略的な結婚なのかもしれません。彼のカードの下の策略の「狐」と、彼女のカードの下の「熊」から、主導権を巡って腹の探り合いをしているのかも。
もしこれが、「紳士」と「淑女」が逆の位置に出ていたらどうなるでしょうか。
宿命の「クロス」をはさんで向き合うふたり。年の差か家族の反対か、なにか試練があるのでしょう。でもふたりの気持ちはしっかりと結びついていて、「熊」の強い想いと「狐」の知恵と工夫で乗り越えて行くように思えます。
視線が逆になると、意味もまったく違ってくるのです。
面白いでしょう?

人物カードが見ているカードが何なのかが、問題の鍵であり、核心であり、問題解決の重要な手がかりとなるのです。
だからこそ、視線が分かる「横向き人物カード」であることが重要なのです。

ルノルマンカードには色々種類があり、人物カードが正面向きのものもあります。その場合は、視線の向きは考えません。周りにあるカードで読みます。
また、横向き人物カードにも問題はあります。
女性を表す「淑女」が左、男性を表す「紳士」が右を向いていることが多いのですが、左を過去、右を未来とした場合、女性は常に過去を見ていて、男性が常に未来を見ていることになります。これには、肖像画の女性が左向き、男性が右向きが多いというような歴史的背景もありますが、まだまだ考慮すべき問題ではあります。

もろもろ問題もありますが。
それでもやはり、
「何を見ているのか?」が分かる視線は重要なのです。
人類は、視線の向きが分かるように進化していくことで、大きく複雑な社会を作ってきました。
視線に注目したルノルマンカードは、社会に生きる人類が、自分の立ち位置、相手との関係性を占うのに適した占いカードなのです。

ぜひ、ルノルマンカード(コーヒーカードも)で占うときは、人物カードの視線の向きに注目してみてください。
きっと、貴方が探し求めている「答」を見つけることができるでしょう。

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